警察刷新会議第9回会議記者会見概要
1.日時
平成12年6月23日(金)
16時20分ころから16時45分ころまで
2.場所
グランドアーク半蔵門 3階 「トパーズ」
3.応答者
警察刷新会議 氏家座長 樋口座長代理
4.概要
- 前回からの継続で、人事・教育制度の改革について議論した。
キャリアを捜査などの第一線勤務に今まで以上に従事させることにより、警察の実態を身にしみて理解してもらう必要があるということで、キャリア制度について具体的な期間のめども加えた「人事・教育制度の改革について」を取りまとめるに至り、今後提言に盛り込んでいく方向で意見の一致をみた。 - 次に、時代の要請に応じた警察活動と基盤整備の在り方について議論した。
事務局から、警察を取り巻く治安情勢の変化、特に、- サイバー空間における犯罪の予防と鎮圧
- 国際組織犯罪対策
- 交番等の現状と問題点
- サイバー空間における犯罪の予防と鎮圧については、樋口座長代理からアメリカの現状について説明があった。
- サイバー空間における犯罪を完全に予防することは極めて難しい
- 国際協力を徹底的にする必要がある
- 産業界と警察とが協力してこの問題に取り組んでいくことが非常に大事である
- 国際組織犯罪対策については、
- 通訳の確保に問題があり、早急に通訳体制を整備する必要がある
- 交番等の現状と問題点については、一日当たり平均8.7時間(平成12年3月時点)という交番の空き時間をどうすればよいかということにつき議論がなされ、
- 国民の安心を維持するために、空き交番問題の解消やパトロールの拡充が必要である
- 配置の合理化により現場重視の人員配置にした上で警察官を1割程度増員する
また、これに関連し、- なんでも警察といっても限度がある。安全を守るために国民全体で何をすべきかということを考えることが必要である
- 新潟公聴会で意見発表のあった食糧費の情報公開の問題については、刷新会議で情報公開を徹底的に進めるとの結論を出しているので、その線に従って進めてもらうということを再確認した。
公聴会で二重帳簿の問題が出たが、こういうことがあってはならないことは当然である。 - 次回(7月5日)に提言の取りまとめができない場合に備え、7月13日を予備日とした。大体そのくらいまでに提言を取りまとめ、国家公安委員会に提出する予定である。
5.一問一答
- Q:提言は13日に取りまとめるということか。
- A:5日までにはまとめきれないかなと考えている。
- Q:現場の警察官から話を聞いたのか。
- A:公聴会で新潟へ行った際に話を聞く機会があった。最近の不祥事案に関し、皆反省を込めて話していた。警察全体の問題として責任感をもって受け止めているといった感じだった。
速報版のため、事後修正の可能性があります。