国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成21年10月22日(木)16:01~16:20

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  今日は、公安委員会終了後、殉職警察職員等の慰霊祭が、またその後、総理の所信表明の案文を議論する臨時閣議が開かれたり、また園遊会もあったりいたしましたので大変時間が変わりまして御迷惑掛けました。また、弁護士会の代表の方が来て、時間が経っても「可視化の法案を早くしろ」と言って動かないもんですから、大変時間が掛かってしまいましたことを重ね重ねお詫びいたします。公安委員会は、交通局から自動車安全運転センターの証明書交付手数料について、来年4月1日から1割値下げをするという案が出されまして決裁をいたしたところでございます。その他の報告の中には、私の今日からの訪韓という問題も入っていたわけでございます。また、東アジア地域組織犯罪対策会議のことについて、少し委員の皆さんから、「参加国についてもう少し増やしたらどうだ」という御意見があり、それについて警察側から、「着実に増やしている努力をしている、またオブザーバー参加の国の一部を来年は正規の招聘にしたい」という答弁がありまして終了をいたしたところでございます。閣議の方は、いろんな議論がございましたけれども、大体、出されました案について、異議なく認めたところでございます。幾つかの字句修正やら、少し過激になり過ぎるところを直したりというようなところはございましたが、終わりました。以上が公安委員会の報告と閣議の報告でございます。

問  ファン・ジャンヨプ氏なんですが、御本人は訪日ということについて快諾なさっているというふうにお聞きしておりますけれども、本日からの訪問で、例えばお会いになるとか、その辺はどのように。

答  (大臣)どこにお願いをするのかというのも、まだ十分に分かっておりませんし、御当人にお会いできるかどうか、明日の日程、非常にタイトなものですから、調整をしてもらっておりますが、まだ結果を聞かずにこっちに飛び出して来たものですから、きちっとお答え出来ません。今日の夕方、韓国の民主党の代表の方が、今、日韓議連の幹事長をされておるんですが、4時半に会いたいというものですから、僕は本当はもう飛行機に乗っている予定だったんですが、飛行機を遅らせたものですから、今日の日程が取れなくなりまして、明日一日でどれだけいろんな方に会えるのか、走り回る予定でありますが、ちょっと、確かに申し上げることは出来ません。しかし招聘することは間違いありません。

問  今の件に関しまして、日本に正式な要請があればこちらに来るというようでございますけれど、ファン・ジャンヨプさんがいらしたら、どのようなことをお聞きし、それがまた拉致問題にどのような点で動きがあり得ると想像されるのか、お聞かせ願いますか。

答  (大臣)御高齢ですから、健康問題に差し障りない範囲でお越しをいただこう、また、事務方とは十分詰めておりませんが、国会開会中に間に合うようなら、国会での参考人として御発言をいただきたい。これは、拉致だけということよりも、北朝鮮の金正日体制というのはどういう体制なんだということ等についてお話をいただければ、日本全体にとっても大いなるプラスではないかと思っています。また、中央大学の御出身だと聞いております。御当人は、何か大学を訪ねたい等のお考えもおありのようでございます。それから、もしずれて12月ということになりますと、北朝鮮人権集会をやりますので、これの中身がまだ詰まっていませんが、ここで一つみんなに講演をいただくというのもあるかなとか、いろんなことは頭の中に入っております。拉致の問題に関してならば、御当人が拉致ということについて詳しく知っているという説と、あまりそういう問題は御存知ないんだという説と両方あります。これは御当人に聞いて、御当人が本当に御存知であるならば、家族会の皆さんにも話を聞いてもらうということもあるんだろうと、こんなことはぼんやりと頭の中に思い浮かべております。

問  資産公開の関係で、御自身の資産に関しての評価と、今の資産公開の制度についての意義というのはどうかについてお聞かせ下さい。

答  (大臣)明日が正式の発表で、明日の記者会見でお答えすればいいんだけれども、明日はおりませんので、今日申し上げます。毎回、資産公開の度に感じることは、本当に満州引き上げの子供、親子二代、政治家をやらせていただいて、よくまあこれだけお金が無い中で頑張ってきてるなあという想いがいたします。資産公開そのものの制度は、前の年と比べて国民の皆さんのチェックを受けるというシステムですから、例えば預金なんかは定期以外は出さないということになっていますから、僕なんかも郵便貯金もあったんですが、郵便も民間会社になったもんですから、もう出さなくていいということになりましたから、ゼロ、ゼロみたいな形になって、友達から「本当にお前ゼロか」とか言って電話が掛かってきます。そういったことを含めて、どういうやり方がいいのかは、常に国会で議論いただいてやっていけばいいじゃないかと考えています。

問  可視化の関係なんですが、昨日、日弁連が可視化について、大臣が仰っているその新しい捜査手法とは切り離して早急に可視化だけを進めろという話がありますが、今日、弁護士の方とお話をされたということなんですが、今日はどんな感じでしたか。

答  (大臣)同じこと、仰るとおりです。そういうことを言いました。

問  それについて大臣は、改めて御自分の考えを。

答  (大臣)はい、申し上げております。叱られてました。早くやらないのはけしからんというので叱られて、じっと聞いているような中井洽じゃありませんから、いろんなことを言っている間に、時間が超過をいたしました。記者の皆さんから、あるいは警察庁の感触から、いろんなことを申し上げておきました。そんな一遍にはいきません、勉強会をやりますということを申し上げましたが、向こうは「菅家さんのような事件を100%無くすためには、直ちに可視化をすべきだ」と言われ続けておりました。

問  長官にお聞きしたいんですけれども、北朝鮮の拉致容疑に関してまして、特定失踪者の問題なんですけれども、全国にたくさん特定失踪者の方がいらっしゃいますが、なかなか証拠上、拉致容疑というところまで認定するのは難しいことかとは思うんですけれども、今後の捜査の力点や見通し等についてお聞かせください。

答  (長官)警察としては、これまでも13件19名の拉致容疑事案以外にも、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない事案があるとの認識の下、所要の捜査・調査を推進してまいりました。今後とも、事案解明のための証拠の収集を継続する必要があると考えておりまして、先の全国警備部長会議においても、私から改めて、拉致の可能性を排除できない事案について、徹底した捜査の推進を指示したところでありますし、明日の全国警察本部長会議においても、同様の趣旨の指示を行うつもりであります。加えて、韓国をはじめとする外国当局との協力関係の更なる緊密化を図り、情報交換を活発することも非常に重要であると、以上のようにいろいろ多角的に取り組んでまいりたいと思っております。

問  韓国での御日程については、どの程度オープンに。

答  (大臣)法務部長と行政安全部長とイ・サンドクさんと三つの日程だけは確定しておりますが、残りは今、流動的です。

問  時間とか、午前とか午後とかは、どう。

答  (大臣)それが、国会が何か与野党で大臣の決算を国会がやる日なんだそうです。大臣が国会でやられ出したら、その時間が変わるとか、そんなことでありまして、別に隠し立てしているわけではありません。極めて、発表しにくい状況であります。

問  委員長と長官にお尋ねしたいと思います。暴力団をめぐる刑事裁判についてなんですが、先だって最高裁で山口組の最高幹部だった被告について、これはボディガードがけん銃を所持していて、それの共謀共同正犯ということで逮捕・起訴されている被告ですが、一審、二審共に無罪という判決が出ておりまして、これについて最高裁は無罪判決を破棄して、一審に差し戻しをしました。同じようなボディガードのけん銃所持について最高幹部が検挙されたというのは他に2例ありまして、これはいずれも有罪が確定しております。今回の最高裁の差し戻しについて、まだ係争中でありますのでコメントは難しいとは思いますが、首魁クラスの検挙というのは、暴力団の壊滅に向けた非常に大きなことだとは思っておりますので、そこら辺を含めて最高裁の差し戻しと暴力団の首魁クラスの検挙についてのお考えを聞かせてください。

答  (大臣)裁判所の御判断についてとやかく言うのは遠慮したいと思いますが、こういう性格ですから、率直に言って歓迎いたします。これだけです。

答  (長官)お尋ねの事件については係争中でありコメントは差し控えたいわけでありますが、暴力団の首領クラスの検挙というのは、組織に与える打撃も大きいことから、我々としてはその活動実態を把握して、あらゆる法令を活用するなどして今後も検挙を図ってまいりたいと思います。今後の山口組対策にも、そうした意気込みでやってまいりたいと考えております。

問  資産公開の関係で、一点だけ。貸付金で2,362万円とありますが、これはどういったところに貸し付けていらっしゃるのでしょうか。

答  (大臣)2,000万円は、私が8年、10年位前になりますか、仲間と一緒に社会福祉法人で老健施設を作りました。この時のお金です。私自身は寄付をするつもりでおりますが、政治家は寄付を選挙区にできません。従って、貸付金という形できちんと経理上あげて、報告をいたしているところでございます。残り300幾らの貸付金は、民主党の三重県第一総支部と洽和会(こうわかい)と言います私の資金管理団体でございます。光熱費の問題でお騒がせしてちょうど2年近くになります。僕はあの問題が起こってからパーティをやっておりません。従ってこの2年間選挙準備等々いろいろとありまして、足りない分を貸し付けて順次返してもらっているという状況です。

問  先程、ファン・ジャンヨプ氏の件に関しまして、招聘することは間違いないというお話でありましたが、韓国の当局とそういった調整でかなり進展しているという考え方をしているんでしょうか。

答  (大臣)事前にお願いをしていただいて、身の安全ということだけ保障してもらえればというお話もございまして、私どもは警察庁にも了解を求める中で、お呼びをしたいと決断をいたしております。国会あるいは民主党もかねてからお出かけをいただいて、お話を聞きたいという意思表示をしてきたわけですから、それが今までできなかったことを一つ実行できるというのは、何らかの拉致問題の解決にとっても進展になると考えています。

問  同じことなんですけども、できたら今度臨時国会の期間中にお呼びできたらというお考えですか。

答  (大臣)はい。できたらと思います。ただ、家族会がお越しいただいた時に衆参の拉致特の委員長さんにも立会いをいただいて、その会議の中で、お招きできたら国会の方で御発言をいただけるようお願いしたいと申し上げておきました。国会開会中でなければ閉会中審査ということもお願いしようと思ったらできるんではないかと思っていますが、これは国会でお決めになることですから、私が敢えていろいろと申し上げることもないと考えております。