国家公安委員会委員長記者会見要旨
1 日時 平成21年11月12日(木)16:07~16:21
2 場所 警察庁第4会議室
3 概要 (大臣)お待たせをして申し訳ありませんでした。今日の公安委員会は、定例会議を始める前に私から委員の皆さんに、アフガンの民生援助の問題、閣僚会議で決まったことについて御報告を申し上げました。また、EUとの共助条約についても、外務省の局長と私とで公安委員会で出た意見の応答を行いましたが、それについて御報告を申し上げました。委員の皆さん方は、やはりなかなか、この死刑の問題を含めた条約ということでお考えがおありのようですが、政治の方での御判断は、それはそれでお任せをするということでございます。当局とも十分打ち合わせをして、対応していきたいと考えています。
委員会の定例会議は、お手許にお配りしましたようなことで進みましたが、私は途中で参議院の内閣委員会がございましたので、議論があったかどうかについては長官の方からまたお話をいただければと考えております。
その後、天皇陛下の御即位20周年の式典に出席いたしました。大変、厳粛な中にも和やかな、いい式典でございまして、天皇陛下御退室の時には、もう凄まじい拍手でございました。両陛下も御退室口では、にこやかに手を挙げられて御挨拶をされ、私共は本当に嬉しい限りだと感慨に浸ったところでございます。
その後、韓国の民主党の代表が日本をお訪ねになられて、小沢さんに会いたいと私のところに言ってまいりましたので、5人ほどの国会議員一緒に、今、小沢幹事長と会談をいたしたところでございます。小沢さんも天皇陛下の式典、僕の隣におりまして、大変機嫌良くお帰りで、珍しく愛想の良い会談をいたしておりました。以上、余分ごとを付け加えて御報告といたします。
(長官)公安委員会の大臣が御不在時の議論について若干補足させていただきますと、今回の懸賞金の支払いについて御質問がありましたので、手続きについて刑事局長から説明をさせていただいております。あと、今回はよく市橋容疑者を捕まえたというコメントもありました。
(大臣)この件につきましては、逮捕されました夜、秘書官から私の所へ直ちに報告がございまして、官房長官に電話したら通じなかったものですから、松野官房副長官に電話しましたところ、総理と御一緒でしたので総理に直接御報告を申し上げて、大変良かったという感想をいただいたところでございます。
問 大臣と長官にお尋ねしたいのですが、今のお話にも出ましたけども、市橋容疑者が2年余りの逃亡の末、逮捕されたわけなんですが、今どういうふうにお考えなのかということと、今回一般の方からかなり情報が寄せられて、懸賞金の制度も初適用になる見通しのようなんですが、その制度についてどういうお考えでいらっしゃるんでしょうか。
答 (大臣)全く僕は個人の私案ですが、刑事局長には「捕まえた警察の署員にもやれよ」と言っておきました。通報してくれた名古屋の整形美容の病院と、今回通報してくれた人と逮捕した所と、まあよく逮捕してくれたと思っております。同時に、国民の皆さんの大変な関心の中で犯人が捕まったことを喜んでいます。また逆に、一番初めに逃走した後、多分お金を持っていないから、そんな美容整形やら手術までして逃げ回るとは想像もしていなかったために、そういった所への手配が遅れたと、このことは大きな反省をしてですね、今後こういう大きな事件が起きた時にはそういった所へもきちっと連絡をしてほしいという要望をいたしておきました。
答 (長官)この新しい写真を11月5日に公開した後、早く逮捕できましたことでホッとしているというのが私共の気持ちであります。何よりも本件の捜査に関しまして、国民の皆様から数多くの情報を提供していただき、被疑者の逮捕に繋がったことに対しまして御礼申し上げたいと思います。また同時に、警察としても千葉県警察が長期間でありますが執念を持って粘り強い捜査を行ったこともございますし、関係警察も被疑者逮捕に向けまして総力を挙げてくれたと思います。懸賞金につきましては、先ほど大臣からお話があったとおりでございますが、今回、捜査特別報奨金の対象事件として国民の関心が高まり、積極的に情報提供をいただいたということで検挙に繋がったとすれば制度の趣旨に合致するものでありますので、他の対象事件につきましても検挙に結びつくような情報提供を期待したいと思っております。私としては、今回の通報と事件解決により懸賞金制度が広く浸透し、今後その効果を発揮することを期待したいと思います。
問 長官に聞きたいんですけども、市橋の事件に絡みまして、大臣の方からも整形手術の問題のお話がありましたけども、他にも長期間逃走している犯人が整形をして顔が変わっていてなかなか見つかりにくいというような者もいるかもしれないんですけども、今後の犯人手配に関しての捜査はどのようになるのかお聞かせください。
答 (長官)今回の事件につきまして、これから逃走の状況等を捜査によって明らかにして、それを今後の事件の捜査に生かしてまいりたいと思います。御案内のとおり、指名手配被疑者を検挙するためには、警察の捜査活動が一番重要でありますが、国民の皆様の協力も不可欠であります。したがいまして、広報啓発活動や今回のような捜査特別報奨金制度を有効に活用するなどしまして、被疑者の検挙に繋げてまいりたいということでありますが、先ほど大臣からお話もございましたように、最終的には今回の全容解明した上で検討していきたいのですが、御指摘の整形手術により顔を変えて逃亡する恐れのある被疑者につきましては、今後、必要に応じ整形外科に写真を手配することなども考えられるのではないかと思っております。この点を含めて今回の事件の教訓を生かし、今後の指名手配被疑者の捜査を更に推進することといたしたいと思います。
問 委員長と長官にお尋ねしたいのですが、この千葉の市橋事件で最も初めの段階で千葉県警の警察官がかなりの人数、この市橋被疑者宅に職質で行ったわけですが、その時に被疑者は囲みを突破をして裸足で逃げ出したと、以来、2年と数ヶ月経たわけですけれども、この点について、当初の職質活動についての検証というのは今後の事件の解明と並行しておやりになるのでしょうか。
答 (大臣)それは、千葉県警で十分、反省も含めて、先ほどの整形手術やら、指名手配写真やらを含めてやってくれるのだろうと思っております。初動捜査というのは非常に、改めて大事だと僕は素人ながら思っていますし、同時に彼は180何センチあって、しかも陸上の選手だったそうですね。逃げ足が速いというのは、こういうことだろうけど、だからそこらをそうそう分からずに行って、突然ボーンとやられて逃げられたということですから、必ずしも欠点があったということでもないだろうとも思っておりますが、いろんな初動の聞込み等の一つのサンプルとして、これからも研鑽を積んでほしいと僕は思っています。
答 (長官)当初の初動につきましては御案内のとおりで、千葉県警としても結構な体制で対処したのですが、結果的に残念ながら逃走されたということです。出口を塞いだり、いろんな手は打ったのにもかかわらず、それ以上に先ほど大臣が仰るような相手の方が非常にすばしっこいと言いますか足も速かったということですが、今後は、そういうことも想定外というのではなくて、そういうことも織り込んで更に初動捜査をバージョンアップすることが必要で、そのために、千葉県警だけでなくて全国警察が同じように経験を共有して更に進歩しなければいけないと、そういう点で非常に重要だと思います。