国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 平成21年11月26日(木)11:23~11:35

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日、国家公安委員会委員長がお出になれないということですので、代理で会見を始めさせていただきます。本日の国家公安委員会定例会議の状況でございますが、委員長は少し遅れて出席されました。委員は5名出席です。

本日の案件は、お手許に配付いたしました案件一覧表のとおりになります。議題案件「行方不明者発見活動に関する規則案等について」は、意見公募の実施結果及び同規則案についての説明がございまして、原案どおり決定いたしました。引き続きまして、報告事項については、「国会の状況について」「振り込め詐欺撲滅のための強化推進期間(10/15~11/14)における取組結果について」「第1回2010年APEC警備対策委員会の開催及び総合的警備対策の推進について」、この3件についての報告が警察庁からございました。以上であります。

問  長官にお聞きしたいんですけれども、ただいまお話にありましたように、振り込め詐欺撲滅のための強化推進期間が終わりましたが、まだ目標までなかなか減らず、被害も相当額かなり出ています。更なる対策が必要かと思われるんですけれども、その辺の捜査上の対策について何かございましたら御所見をお願いいたします。

答  (長官)この強化推進期間中の結果については、全国でかなり頑張っていただいたわけでありますが、依然として撲滅にはまだ距離があるということだと思います。もちろん、昨年からこの撲滅対策をやって1年を超えるわけでありますが、その1年を超える総合対策によって、昨年の3月から6月にかけてのピーク時と比較しますと、被害認知を4分の1に減少させたということ、これは取組みの成果であります。問題は残ったその4分の1をどう解体をするかが最大の課題ということでありまして、基本的にはこれまでの検挙と予防という対策、いろいろな対策を講じてきましたけれども、それを推進するということでありますが、特に今なお犯行を繰り返しております手ごわい詐欺グループの摘発を更に強化するということ、強化と言っても新しいやはり知恵というものも編み出していかなければいけない。同時に、もう一つは高齢者等の抵抗力を更に高めるために、これまで以上にどういうことをやっていくかということで、これまでの諸施策もいろいろなことをやっておりますが、それを強化すると同時に新しい戦術も編み出していく必要があるかもしれません。この前も申し上げましたように、この課題、最後の4分の1がかなり難しい戦いですが、全国一丸となって頑張っていきたいと思います。

問  長官にお聞きします。APECの警備の件ですけれども、報告案件にもありますが、昨日、警備対策委員会の初会合が開かれて、来年の秋の警備に向けての対策を話し合われたようですけれども、改めて来年秋のAPEC警備に向けてのお考えをお聞かせ願えればと思います。

答  (長官)APEC警備は日本警察の真価が問われる大警備になるわけで、全国で準備を進めてまいりたいと思いますが、やはりサミットとの比較において一番違うのは、首都圏・大都市部での開催ということによって警備の難しさが増すということだと思います。私は、そういう点で前回の洞爺湖サミットの警備というのは日本警察総力を挙げていろいろなことをやりまして成功裡に終わることができたわけですが、これをベースにして更に今申し上げたような条件が異なるということと、やはりその当時との情勢の変化もありますから、情勢の変化に柔軟に対応していくということが大事ではないかと思います。先の洞爺湖サミットにおきましても、やはり情勢というのは時々変わるわけでありますが、それに柔軟に対応するという戦略を立てて警備に臨んだわけであります。ですから、そういう点で、柔軟なスタンスを持って警備に取り組むということが非常に大事だということと、やはり日頃、特に実戦的な訓練といいますか、いろいろな予想もしないような場面というものが警備において起きてくるのではないかと思いますので、とにかく実戦的な訓練というものを各県強化してやっていくことが大事であると考えております。

問  長官にお聞きしたいんですけれども、今月はまだ指名手配被疑者捜査強化月間ですが、美容整形対策について、先般会見で今後検討したいというお話でしたが、その後、対策や何か進んだかどうかお聞かせ下さい。

答  (長官)美容整形外科医に対しましては、これまでも必要に応じてチラシの配布などを行って指名手配被疑者の情報提供を依頼しているところです。今般の大阪府下における指名手配被疑者逮捕の経緯を踏まえまして、警察庁から各管区警察局を通じ各都道府県警察に対して美容整形外科医等に捜査協力を依頼するなど必要な措置をとるよう指示したところであります。今後は、更に警察庁として美容整形手術を行っている医師の団体との間にどのような協力関係を築くことができるのかということについて検討してまいりたいと思っております。現段階ではそういう考えでおります。

問  葛西委員にお願いしたいんですけれども、葛西委員は鉄道会社の会長さんでもあられるんですけれども、昨今、痴漢被害がかなり社会問題化しておりまして、警察としても特に首都圏の警察を中心に対策を進めているわけでありますけれども、その中の議論の一つに、電車内に防犯カメラを設置してみてはどうかというような話もあるようでございますが、鉄道会社側としていろいろ難しいこともあるかと思いますが、その点はいかがでしょうか。

答  (委員)初めてそういう御質問を受けたわけですけれども、公安委員としてではなくて鉄道の人間としてお話を申し上げますと、東海道新幹線の場合は、乗り降りの所まではカメラで録画をしております。新型の車両についてですが、それももう4割近くになってきていると思いますけれども、ただ室内のビデオカメラ撮影は、これはやはりなかなかお客さんのいろいろなくつろぐ場所を、言ってみれば快適ではないものにしてしまうということもありまして我々はやっておりません。それから、満員電車の中ですと、私は全く、今御質問を受けて思い付きで答えるような話になりますが、たくさん混んでいるところでビデオカメラを設置することによる実効性が確保できるかどうかと、頭は映るけれども一番大事な実行行為そのものをとらえることができるかどうかという点は、ちょっと一概に効果があるというふうに申せないような感じもいたします。全く思い付きでお答えいたしましたが、今御質問を受けて咄嗟に言えることはその程度でございます。