国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成22年1月7日(木)10:47~10:56

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日は、本年初めての公安委員会でございました。全員出席の下で行われました。議題が1件と報告が4件でございます。報告4件の内、御承知だと思いますが、沖縄における米軍人による自動車運転過失致死事件について、今日、検察が起訴したということが報告をされました。5日の記者会見でも御質問が出ましたが、順調に県警と検察とで十分な連携の下に事件の解明に向かって進んでいると喜んでおります。更に、身柄をこの後、裁判所のお許しの下に拘束をして、更にひき逃げ事件での送致ができるように頑張ってほしいものだと思っています。

それから、いわゆる押尾事件についての簡単な報告がございました。また、もう既に発表されていると思いますが、平成21年中の交通事故死者数の9年連続の減少、そして新たな目標、こういったことに向かっての説明があり、終えたところでございます。公安委員会としての報告は以上です。

問  大臣、今年初めての公安委員会を終えたということですけれども、今年いろいろと懸案が噴出していたと思いますが、改めて今年にかける抱負をお願いします。

答  (大臣)昨年も申し上げましたが、幾つかの大きな事件が年を越しているということについて、一刻も早く解明をと思っておりましたが、新年早々、沖縄の米軍人による事件が一つ大きく解明に向かって前進をしたということでホッといたしております。同時に、押尾事件のことを公安委員会に報告をいただきましたが、要するに薬物の、芸能界だけではなしに日本社会全体への拡がりに対して、捜査当局として随分悩んでいるというのも事実だろうと思っております。この薬物被害というものを全力を挙げて防ぐためにも、今年1年頑張ってほしいと思っています。同時に、年末から年始にかけて、アメリカの飛行機を狙ってのテロ未遂事件が起こりまして、アメリカを中心として各航空会社一斉の点検の強化が行われております。日本も、今年はいよいよAPECの会議を含めていろんな国際会議がございますから、一層身を引き締めて警備、テロ対策等に当たってほしいと考えております。過般、伊勢神宮におきましては、こういったことの無事平穏をお祈り申し上げたところでもあります。

問  長官にお聞きしたいと思いますが、交通事故死者の関係なんですけれども、先般、発表がありまして、57年ぶりに交通事故死者が4,000人台になったと、しかしながらまだ課題もあるというところで、例えば高齢者の割合が高いとか、あるいは飲酒運転事故の件数がまだあるといったところの中で、今後更に減らしていくための取組み、あるいは交通事故対策として何か別の課題等があるなどのお考え等があれば、長官のお考えをお聞かせ下さい。

答  (長官)今御指摘のような状況でありますけれども、やはりまず、高齢者の交通死亡事故死者全体に占める割合が約半数ということで年々増加しているわけでありますから、今後も全体の死者数を減少させるためには、まず第一に高齢者の事故防止対策を更に充実していく必要があると考えています。一つは、歩行中や自転車乗用中の高齢者の交通事故防止というのがまず大きな柱としてあるわけでありますが、これまでやってきました参加・体験型の交通安全教育とか反射材の普及促進とか、いろんな諸対策を更に強力に推進すると同時に、高齢運転者の事故防止対策というのも、高齢者講習の実施、あるいは高齢運転者等専用駐車区間制度による安全で快適な駐車環境の提供といった施策を中心に全体で進めてまいりたい。二つ目の柱としては、飲酒運転の死亡事故は9年連続して減少しておりますけれども、根絶にはまだ至っていないということでありますから、これをまた更に強力に進めていくということだと思います。最後三つ目は、一番基本的であり根源的だと思いますが、長期的にみて、こういう減少を更に強めていくには、単に高齢者だけではなく、やはり広く国民一般を対象とした交通安全教育を充実させて、社会全体の交通マナーを向上させていくという、すぐになかなか効果は現れないかもしれませんが、こういう地道なことを更にやっていく必要があるのではないかと思います。その交通マナーの向上ということが、社会一般の規範意識の向上につながっていくと思いますので、既にいろんなことを交通安全教育でやっておりますけれども、今年は更に新しい知恵を出して、やはり国民全体の交通マナーをいかに高めていくかということにもっと集中したいと思っています。

問  長官に、先ほどの沖縄の事件のことでお聞きしたいんですが、まず、ひき逃げ容疑という点でまだ今後捜査があろうかと思いますが、今日、起訴されたということへの御所感と、今後の捜査のひき逃げ等についての見通しについてお願いします。

答  (長官)御質問の件につきましては、先ほど大臣から御説明のあった状況でありますが、感想としては、被疑者が任意出頭の要請に応じないという大変困難な状況の中で、沖縄県警察は捜査に全力を挙げているということだと思います。今後でありますけれども、引き続き、もちろん救護義務違反の立件を視野に入れて、鋭意、捜査を進めていくと承知しておりますけれども、具体的な見通しについては差し控えたいと思います。