国家公安委員会委員長記者会見要旨
1 日時 平成22年3月30日(火)9:54~10:09
2 場所 警察庁第4会議室
3 概要 本日は、閣議の前に消費者政策会議が行われまして、諸案件が決定をされました。その席で、私から中国製冷凍餃子薬物混入事件の被疑者が中国国内で逮捕されたことについて報告を申し上げたところであります。閣議が引き続いて行われまして、先週と同様、年度末ということで膨大な議案、案件、あるいは人事、政令、法律、配布等がございました。その配布の中で、私は原子力安全白書が出されましたので、これに関して一言、大臣として申し上げたところでございます。後は、それぞれ担当大臣から、「市町村合併支援本部の廃止」、「消費者基本計画」、「食料・農業・農村基本計画」、「海岸漂着物対策」、「有効求人倍率」、「労働力調査」、あるいはまた、内閣官房長官からは、古賀博之氏に対する顕彰、これは大関の魁皇ですかね、内閣総理大臣顕彰を行うという提案等もございました。そういう状況の中で、閣僚懇談会で農水省の次官かなんかの天下りあっせんの問題で、仙谷さんからお話があり、赤松さんから調査結果の発表がなされたところでございます。以上、閣議におきましての報告は終わりでございます。
私からは、国松元警察庁長官狙撃事件が本日、時効になったことについて少し申し上げたいと思います。今日まで、挙げて犯人検挙に向けた捜査が続けられましたが、事件解決にならず時効を迎えたということは、公安委員長といたしましても大変残念であります。今後、この事件の捜査の在り方と反省を踏まえて、二度とこういう悔しい、威信に係わる事件の捜査が時効になってしまう、こういうことのないように体制の強化等、全力を挙げてほしいと考えているところでございます。詳しくは、明後日の公安委員会で、公安委員会として事件全体の報告を聞きたいと考えております。一月ほど前に、某所で国松さんにお目に掛かりました。全くお元気で御活躍をいただいていると、このことだけが、せめてもの救いかと、「国松さんにも状況等をきちっと報告したのか」と聞きましたところ、「つい先週、報告した」という御返事でありました。誠に残念であり、申し訳のないことだと思っています。以上です。
問 餃子事件のことなんですけれども、今日、報告をなさったということですが、警察庁の方で人を中国の方へ派遣して、今後、また捜査していくということなんですけれども、具体的な話等、何かお聞きになっていらっしゃいますでしょうか。
答 昨日夕刻に、総理、官房長官にも官邸で御報告を申し上げたところでございます。既に、中国公安当局に対しまして、日本側の捜査員の受け入れ等の申し込みをいたしております。もちろん、犯人逮捕に至った努力に対して感謝の意も表しながら、早急に日本側の捜査員の受け入れ、共同の捜査、こういったことを実行できるようにお願いをしておりますが、まだ、今日の時点では返事があったとは聞いておりません。
問 明日、よど号から40年となりますけれども、逮捕状が出ている残留メンバーについて、どのように対応されるか、御所見を。
答 よど号の事件は、私自身も青春時代に起こった衝撃的な事件で、よく覚えております。もう40年かという想いが強く、お尋ねをいただいて感じております。前政権下でどういう交渉があったのか、詳しく承知をいたしておりませんが、あの中に拉致実行犯がいるわけでありますから、ああいう犯罪を犯した人、同時に、そのうえに拉致にも手を出してと言うか、犯人と目されているわけですから、日本での一日も早い取調べができるように、外務当局とも図りながら頑張りたいと改めて思います。
問 国松さんの銃撃事件の関係で、つい先ほど警視庁の方で、警視庁の公安部長が記者会見で、オウム真理教の信者グループが行ったテロであると見ているというようなことを断言されたんですけれども、刑事手続で、摘発して起訴、そういった手続に乗せることのできなかった事件に対して、そのように言及するというのは、どのようなものかと思われますか。
答 まあ、かつてない発言であろうかと思います。同時に、悔しさも滲み出ているかとも思います。また、同時に、いろんな消去法を使って、何をやっても、そこしか犯人と目されるグループはないという確信もあるんだろうと思っています。しかし、悔しさの発露だと言いましたが、そのグループの中で犯人を特定できていなかったと、ここに捜査のいろんな反省も彼ら自身がして、異例の発表になったんだろうと考えています。個人的な論評はすることなく、明後日、公安委員会で正式の御報告を聞いて、また委員の皆さん方と議論をしたい、このように考えてます。
問 来月の13日に期限が切れる北朝鮮への制裁措置ですが、今後のスケジュールの見通しと大臣なりの考え、延長の期間、内容等についてお聞かせ下さい。
答 明日か明後日か、それを調整する副大臣の会議が開かれると聞いております。関係各省の会議が開かれると聞いております。この会議に対して、私は自動的な延長で結構だが、貨物の輸出等の中で第三国経由で北朝鮮へそのまま行くトンネルみたいな貿易が平然と行われていると聞いているのは誠に残念だと、これらのことに対して、なかなか法的には難しいだろうが日本として現行法の中でやれるだけのことをやってほしいと要請いたしております。これらをどういうふうに御判断なさるかは、その会合であろうかと考えています。半年であるか一年間であるかは、いろんな諸情勢もあろうかと思います。とくに6者協議等の見通しも含めて、どういうやり方、在り方があるのか考えるんだろうと思っています。私はどちらでもいいと思っています。
問 防災関係なんですけども、チリ地震の津波ですが、三陸沿岸への激甚災害への指定に関しては、具体的な時期は決まっているんでしょうか。
答 4月の半ばぐらいまでには結論を出していきたいと思っています。数字的に激甚指定ということでは、間違いはないんだろうとは思っておりますが、水産養殖施設の激甚というのは過去一回あったきりでございまして、大変古くて、使い勝手がものすごく悪い仕組みになっています。その時にはその時のお考えがあったんだろうとは思います。しかし、今日であの政令を適用したんでは、到底2県含めた被害に対して対応ができない。したがって、大島副大臣、農水省の山田副大臣含めて、今どういう考えで対応していくか、政令を作っていくかを含めてとりまとめを急いでいただいています。なお、その上で、財務省との折衝等もあるんだろうと思います。今日は菅財務大臣に、少しこういう考えでいると申し上げておきました。いずれにいたしましても早急に、また使い勝手のいい形で適用できるように頑張りたいと思います。
この間、松本サリン事件の時に、国家公安委員会委員長がお詫びされたけど、足利事件ではどうだというお問いがござまして調べましたが、あの時には長野県の公安委員会が対応せずで、いろいろ議論あった中で、当時の国家公安委員会委員長が、長野で被害に遭われた方を議員会館へお呼びになって、議員会館でお詫びをなさったと、こういう極めて異例のやり方であったようでございます。今回のことに関しまして、1日には、正式な今までの検証結果を踏まえた警察としての対応方針等が発表されるとは思いますが、私共公安委員会におきまして、過去の例も含めて議論をしたいと思っておりますが、公安委員の皆さんの御意見をそれぞれに聞いておりますと、公安委員会というのは警察を監督する、監督する方が謝るというのはいかがと。警察に対して注意をするのが筋であって、公安委員会が警察の代表で謝るということはどうかというような議論やお考えが多いように思っています。私も、菅家さんのお申し越しやらがあるのかどうかも含めて、なお検討を続けたいと思います。これを御返事にいたします。