国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成22年5月11日(火)9:31~9:49

2 場所 内閣府本府1階会見室

3 概要   引き続いて会見場所を同じ所にいたしましたが、11時過ぎから、また、もう一つ別の会合が入っておりますので、こちらの方でやらさせていただきます。一般案件他、閣議は順調に終わりまして、閣議後の閣僚懇で、文科大臣と経産大臣から、もんじゅが臨界に達したという報告と、これからも安全確保の中でエネルギーの安定供給、地球温暖化対策等に資するようにやっていきたいというお話がございました。また、川端文科大臣から、FIFAの会長等に会って、鳩山総理の親書を渡して、22年に日本は立候補するんだということを申し上げてきたという御報告と、これからの協力要請がございました。また、原口総務大臣から、宮崎の牛の口蹄疫の問題について、更に農水省と連携してやっていきたいというお話があり、平野官房長官から、自衛隊も大いに頑張っていただいているというお話があり、赤松さんからも、この件について付言されました。菅財務担当大臣から、ギリシャの財政危機に端を発したいろいろな不安に対して、IMFと協力をして日本もできる限りやって、一応沈静化に向かっているという報告があったところでございます。以上、閣議の報告であります。

問 個別の話で恐縮なんですけれども、東京都大田区で去年、資産家のおばあさんが殺された事件があってですね、警視庁がその捜査で周辺に住んでいらっしゃる約500人位からDNAを広く集めて捜査をするというやり方をやっているんですけれども、大臣かねてから捜査手法の高度化ということで、DNAは大事だと仰ってますけれども、そういった捜査についての御感想をいただければと思います。

答 500人を超えるという方々からDNAの採取の協力をお願いしたという話は、まだ具体的には聞いておりません。そういうことをやるからには、現場に有力な手掛かりになるDNAが残されていたのだろうと推察を今しているところであります。問題は、それがこれからも検体として残されていくなら、早急に法体制やらいろんな整備をしないと、プライバシーの侵害含めて、いろんな問題提起になると思いますけれども、日本の場合はそういうのを残さないことになっています。それが、逆に言えば、蓄積・集積につながっていないということもあります。そこのところは、御協力をいただいてやるということであるならば、私は、それはそれで一つの手法ではないかと思いますが、具体的に報告を一応聞いてみます。

問 この前の週末に各社が世論調査を行いまして、NHKでも鳩山内閣の支持率が21パーセントで先月よりも11パーセント下がり、支持しないが68パーセントで12パーセント上がり、各社も軒並み20パーセント前半という結果が出てますが、これについての大臣の原因の分析と、今後、支持率を上げるためにどうしていったらいいか、お考えをお聞かせ下さい。

答 支持率を上げるためにやっているわけではありませんが、支持率が上向きの中で政治を、あるいは行政を預からせてやらせていただく方が、それは楽だし楽しいことではありますから、やはりみんなで国民の御理解を得られるように更に努力をしなければならないと思います。しかし、とにかくマイナスのことばかり書かれ続けていると、かなり、いろんな面で従来と違うやり方、そして実績を上げていると私自身は考えていますが、これらのことがもっと国民に伝わり評価いただけるように、内閣含めて民主党全体でもアピールを続けていくべきだと考えています。ただ、私や閣僚そのものは、支持率ということにとらわれずに、全力を挙げて総理をお支えして、国家・国益、自分達の仕事に邁進をする、これのみだと考えています。

問 一部で、普天間問題に対する、なかなか5月末と総理が言いながらも、地元に理解が得られない現状が続いておりまして、そういうところが支持率低下の原因ではないかという調査結果も出ておりますが、それについて大臣はどのようにお考えでしょうか。

答 普天間の問題は、昨日も閣僚会議みたいな形でおやりになっていたと聞いていますが、どういう方向で行くとか、どういう形で地元や関係者を説得していくとか、そういったことは一切、僕らには聞かされておりませんので、また、私の担当でもありませんから、とやかく申し上げることではないと思っております。ただ、総理が沖縄に行かれる、誰か徳之島へ行かれるというと、警察としては警備がありますから、それらの面でいろいろと工夫をさせていただいているというのがございます。しかし、それ以外のことは担当、担当でおやりいただくことで、私がとやかく言うことではありません。ただ、私も長い政治生活ですから、交渉というのは難しいですから、まして、マスコミでウワッーと書かれる中で交渉するというのは余程大変だと、したがって早く最終的な案というものをまとめて、期限にとらわれず、地域、地元、アメリカの了解を得る努力を開始すべきだと思っています。既に、いろんな行動は公にされつつありますから、追い追いと政府の真意も伝わっていくんだろうと考えています。アメリカも日本の案が固まれば、幾らでも交渉をするんだろうと思っています。それは、当然のことでしょう。だから、これからということではないでしょうか。従来の案のままで行って、それじゃあ、今までに何かスタートできているか、逆に言えばね。僕は、それはもう沖縄の反対が多くて、到底、従来の案ではスタートできていない。だから、5月だとか何月だとか、どうなんだとか御心配はお掛けしていますが、誠心誠意、選挙の時の公約を中心に沖縄の皆さんの思いを少しでも汲み上げてやっていく、この姿勢が大切なんだろうと、そんなふうに、こう揺れながら思っています。

問 それについて関連なんですが、今、大臣の発言の中でも、「期限にとらわれず」という発言があったんですが、総理は5月の末までと強調されてはいるんですが、そういったことにはとらわれずに、やはり5月末を過ぎても交渉していくべきだというふうに。

答 僕は、去年の9月に政権を取って、それから前の案でスタートしようとしたって、到底、今でもできていないと思います。前の案がどういう経緯でできたか、どういう経過で13年掛かったか、わりかしよく知っている一人だと僕は思っています。それだけに、あの案で到底、収まるものではありません。したがって、そういう意味では早く決着をして、今ある基地の危険性を少しでも除去するということは大事ですが、きちっと決着するということも大事だから、鳩山総理がどういう意味で前に5月と仰ったのか、僕らは聞いていませんが、5月ということにこだわらず、できないならできないということをきちっと言われて、そして、その後も引き続きおやりになればいいのではないかと僕は思いますが、これはもう交渉のやり方ですから、はい。

問 韓国の哨戒艦の沈没で、この前、訪韓もされておりますけれども、近く韓国の方で結果をまとめて、状況によっては新たな制裁決議も検討されているということですけれども、これに対して日本にどのような影響があるのか、日本はどのような対応すべきとお考えでしょうか。

答 僕は、今回の韓国の対応は、極めて冷静で沈着だと思います。あの葬儀の期間、ソウルに滞在した者としては、政府がああいう淡々とした対応を取るというのは大変なことだろうと逆に思っています。それだけに、上海万博の初日に李明博さんが北京に行かれ、その後、急遽、金正日が北京を訪問し、激しいかけ引きもあると、これもかけ引きの一つだろうと見ていますが、今月中には結論が出て、韓国もどういう対応をするか決めていかれる。韓国との首脳会議も近々開かれますから、その席では、総理にかなり報告・説明があるのではないかと、これを受けて、日本は韓国の対応を全面的に支援すればいいと考えています。15日は、どこの首脳会議?日中韓?そこで報告が日本にもあるんだろうと思います。

問 それに関連して、韓国に行かれている間で記者対応をしていただいた時に、哨戒艦の問題もあるし、金賢姫さんの訪日についても少し厳しい状況だと仰っていますけれども。

答 そうじゃなしに、具体的に話があったわけではないが、直感として、ファン・ジャンヨプさんの暗殺計画というものが摘発された。これを受けて、27日からの韓国での北朝鮮人権週間でも、ファン・ジャンヨプさんが僕と一緒にスピーチをする予定だったのがキャンセルされた。非常に韓国の、そういう機関がピリピリしている。その上に、天安艇事件が起こって、私が面会しましたある政府関係者は、「セキュリティーの穴があったんだ。一回の失敗は許されるが、二度の失敗は絶対に許されない。今、全面的に見直している」という言い方をされたわけです。そうしますと、そういう中で、彼女のような状況に置かれている人が、日本へスッと来れるかどうかというのは、いや、これは難しいかなという思いが記者会見で出たわけでございます。

問 昨日、警察庁が発表しました4月の自殺者の速報値で、前年同月比で2割弱位減っていると、ずっとこの間、前年に比べて減ってきていますけれども、その後に、政府が出した対策の一つで警察庁のデータを3月の末に公開して分析するというのを試み始めましたけれども、これは今後とも継続して、そういった対策に活かしていくということなんでしょうか。

答 二つあります。一つは、去年9月に鳩山政権が発足しましてから、自殺者の数がずっと減り続けている。例年、一番多い3月を自殺防止月間と福島さんが名付けて、内閣を挙げて取り組んだ結果、速報値ですが、お話のありましたように十数パーセント下がったということは、命を守る内閣としては嬉しいことだと思っています。今の調子で取り組んでいけば、3万人を12年ぶりにくらいに割り込む可能性もありますので、それに向かって努力をしていきたい。努力というのは、そういう自殺に追い込まれる人達に救いの手を、また対話のチャンネルを常に作り続ける、こんなことを含めて大事なことをやっていかなければならないと思っています。

もう一つは、速報値がですね、これ急がして、急がして10日に出たんです。コンピュータ時代に何をやっているんだと、「いや、それは一つ、一つ、自殺かどうか確かめて、そして、いつ自殺したかというのも鑑定して、原因は何だとかいろんなことをデータに入れて」と言うから、それはそれで必要なことであるけれども、自殺者が見付かった、あるいは出たというのは、各県警本部がピュンとコンピュータで押したら、警察庁へ出るというようなのができるのは当たり前だろうということで対応を急がしております。あなたの御質問で感想は二つです。早くもっとデータが、皆さん方のお手許にも届くようにしていきたいと思っています。まあ、交通事故死者はパッパッパッと出るんですが、自殺の場合には、古い遺体で発見された時は、本当に自殺かどうかとか鑑定するのに時間が掛かったりするものですから、それを待ってということで慎重になるんですね。だけど、僕は、数字だけパッパッと上げて、後はまた修正すればいいじゃないかと言っています。ここら辺のコンピュータの使い方はいろいろあるんじゃないでしょうか。

ああ、日中韓は外相会議ですね、はい。