国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成22年6月10日(木)11:11~11:25

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   6月10日、公安委員会の報告をいたします。6月10日は私の誕生日でございまして、今日で68歳になります。こういうポストを再び拝命し、責任を更に痛感をして、一層職務に邁進をする決意ですので、またよろしくお願いをいたします。そういう挨拶を公安委員の皆さん方に申し上げて、公安委員会をスタートいたしたところでございます。案件は、お手許にお配りしてあると思いますが、暴力団の指定、確認請求書が受理をされました。四代目工藤會、三代目旭琉会、沖縄旭琉会、この三つでございます。それから、盲導犬の訓練の協会が新たに指定を受けたわけでございます。これで10法人になるようであります。ちなみに、1年間にどのくらい盲導犬を訓練して世に出しているのか聞きましたところ、一昨年で185件、去年で112件、2000年では盲導犬全体が、日本全体で1,045頭いるという報告を受けたところでございます。それから、国会の報告、そして、この間から行われました警察庁予算監視・効率化チームの第2回の会合についての報告、それから警察安全相談についての状況についての報告がございました。平成21年で135万5,745件の相談件数があり、昨年に比べて2万7,000件余り減少をしているようであります。しかし、ハイテク関係とか、あるいは家庭・職場・近隣関係に係わる相談が引き続き増加をしているという傾向、これらについて十分対応ができるようにというような思い、同時にまた65歳以上の方々の御相談が15.7パーセントに上っているという、こういう高齢化の中での社会での悩み、こんなことも数字的に報告をされたところでございます。これらの相談に、警察として適切に、また親切に対応できるように、これからも頑張ってほしいものだと思っているところでございます。また、6月15日に開催される予定の、子ども・若者育成支援推進本部における「子ども・若者ビジョン」というものが報告をされたところでございます。以上が、本日の国家公安委員会定例会の御報告でございます。

       それから、朝9時から宮崎の口蹄疫対策本部の第4回会合が緊急に開かれました。それは、昨日の夜の会合で、山田農水大臣から、「都城で、一つの牧場で数頭の口蹄疫の疑いを持たれる牛が見つかった。これの検査を大至急やると同時に、殺処分を直ちに行う」という報告があり、検査報告が出次第お集まりいただくこともあるという下に陽性反応が出たために緊急に召集されたところでございます。この会合に対しまして、私共警察は従来160人体制で宮崎県警外から応援を派遣しておりますが、今回その上、更に140名、今朝から出動のお願いをいたし、現在、都城に到着しつつあるという状況です。地元と十分連携を取って、検疫、あるいは防疫、これらのポイントにおける警察としての行動を果たしていきたいと考えているということを申し上げたところでございます。都城というのは、本当に日本の畜産の一大拠点地でありますだけに、大変大きな衝撃が走っております。お隣のえびの市のように、初動で間違いなく対応して封じ込めをしたいという決意で取り組むということに対策本部、政府、一丸となって頑張るということを申し合わせたところでございます。以上です。

問  長官にお尋ねします。秋葉原であった連続無差別殺傷事件からちょうど2年が経ったんですけども、その当時の事件の教訓として警察が今までいろいろ取り組んできたことがあろうかと思いますが、更に強化すべき点や教訓を踏まえて取り組むべき施策があればお聞かせ下さい。

答  (長官)御案内のとおり、この事件等を受けて、重大事案発生直後の初動対応に際して、警察の総合力や瞬発力がしっかりと発揮されるように、初動警察刷新強化の取組みを組織を挙げて進めているということであります。また、これに加えて、かねてより地域警察を中心とした精強な第一線警察の構築・堅持に関する施策を進めており、これらを更に進めていくということが、この種事案に的確に対応するための施策だと思っております。現在の社会状況を見ますと、地域社会の連帯感や絆というものが時代の進展とともに弱体化しており、経済、社会の変化や流動化が加速しているという現状に照らし合わせますと、我々が想像しない想定外の事案の発生というのを考えなければいけない。ですから、そういうものを含めていろんな事態に対し、警察の総合力を発揮して瞬時に対処できるような体制なり、警察の初動能力、対応能力というものを不断に強化していくということが重要ではないかと思っています。

答  (大臣)日曜日に、11時から秋葉原に視察に行きます。

問   長官にお聞きします。昨年の警察安全相談の状況が発表されました。全体の総件数自体は減っておりますが、家庭・近隣関係・職場関係等、一部の項目では増加しています。長官のお考えをお聞かせ願いますか。

答  (長官)今御指摘の、家庭・職場・近隣関係に関する相談というのは6年連続で増加しているという数字が出ておりますが、その背景として、家族の絆の弱体化や地域の連帯感の希薄化が進んで、家庭や地域の問題解決能力が低下して、従来の日本の社会ではそれぞれのコミュニティにおいて解決されていた問題が、警察に持ち込まれるようになっている状況があるのではないか、これが全てではありませんが、そういうことも反映しているのではないかと思います。現在、警察におきましては、社会の規範意識の向上と絆の強化に取り組むことによって、犯罪が起きにくい社会づくりを推進し始めたところでありますが、この取組みはこうした問題の解決にもつながっていくのではないかと思っており、非常に重要な点ではないかと思います。いずれにしても、相談業務の更なる充実強化を今年2月に指示しましたが、これが第一線に隅々まで徹底することが非常に重要なことだと思っております。

問   昨日、大阪で遺体で見つかった被害者の女性が、事前に警察に相談していて、それを放置していたと見られる事案がありましたが、これについて警察としてどう対処していくのか、また、御所見をお伺いできますでしょうか。

答  (長官)本件の事実関係については、現在大阪府警察本部において調査中でありまして、適切な対応であったかどうか検証が必要であると考えております。現在、鋭意調査中であるということでありますが、それを踏まえてきちっと検証をしてまいりたいと考えております。

問  大臣に質問します。先程、盲導犬の件で育成頭数等を御紹介いただきましたが、実際に目の不自由な方の人数に比べてまだまだ数が少ないと言われておりまして、そんな中で新たに法人が指定されたというのは意義深いと思うんですけども、その辺の御所見をいただければと思います。

答  (大臣)僕も数字的に知りませんので尋ねましたところ、一昨年位までの数字しか出ていませんが、需要がどれくらいで現実にどれくらい優秀な盲導犬が訓練されて供給されているのか、ギャップがどのくらいあるのか調べて対応策を急ぐように、公安委員会としてもお願いをしていきたいと考えております。犬の寿命も、こういう訓練等のストレスもあって短いようです。訓練もなかなか難しい訓練になって、一遍に大量に送り出すということにはならない状況のようですが、しかし、障害者の皆さんに御不自由をかけているわけですから、そこのところを十分考えて、優秀な協会等を早く育成ができるようにお願いをしていきたいと思っております。