国家公安委員会委員長記者会見要旨
1 日時 平成22年6月17日(木)11:31~11:43
2 場所 警察庁第4会議室
3 概要 昨日、国会が終了をいたしまして、国会終了後、初の公安委員会の定例会がございました。長官から、参議院選挙違反取締対策本部が設置されたという御報告がございました。また、お手許にお配りしましたようなそれぞれの報告、留置施設の問題、それからオウム真理教犯罪被害者救済法の施行状況、商工ローンSFCGによる民事再生法違反等事件の検挙、山口組直系組長らを宅地建物取引業法違反で検挙したという事案、交通局からは、高齢運転者標識、いわゆる枯れ葉マークだどうだと非難されたやつの新しいデザイン募集の状況が報告されたところでございます。なお、案件外で相撲協会の野球賭博の問題について簡単な御報告がございました。また、外為法違反、いわゆる無承認輸出、迂回輸出の件で2人を逮捕した、これからも十分、この問題で注意を払っていくという話があったところでございます。
私の方から、口蹄疫対策で今朝110人新しく中部の機動隊が宮崎に派遣されたと、こういうことについて感謝を申し上げたところでございます。私も月曜日に、宮崎に激励に入りたいと考えています。また、先の日曜日に秋葉原視察にまいったことを報告申し上げたところでございます。
それから、私の友人が神田に住んでおりますが、昨日会いましたところ、自分の家に、夜中に交番のお巡りさんが巡回にまわってきてくれて、ポストに「何時何分に巡回しました」という黄色いカードを入れてくれていたんですね。電話番号と名前を書いて、何かあったら御連絡下さいと、「非常に有り難い。安心して暮らしていける。隣近所の人も皆、そう言っている。大臣から、感謝の意を表してほしい」と、こういうことがあったので警察の方へお伝えをしたところでございます。大体以上が、本日の公安委員会の会合の報告であります。
問 大臣と長官にそれぞれお伺いしたいんですが、大相撲の賭博の問題と暴力団との関係について何かと取り沙汰されておりますけれども、それについてどういうふうに捉えていらっしゃるかということと、警察として、これからどのような対応を取っていくべきかということをお伺いします。
答 (大臣)個々の事件にあまり、私自身としてどうこう言うつもりはありませんが、国民に本当に愛されている、そして、国技と称しているスポーツでありますから、明るく明瞭にやってほしい。それが、いやしくも暴力団といろんな形でつながっている事件が連続して起こったわけでありますから、協会内部もきちっと膿を出してほしいし、警察当局も十分調べることは調べて、事件となるものは事件として調査をきちっと仕上げてほしいと考えています。同時に、川端文科大臣等とは、文科省が監督官庁でありますから、十分、監督官庁の意向、方向を聞かせていただき、また警察の情報等もできる限り文科省の担当へお伝えして、統一した形でやっていきたいと考えています。昨日、本会議場で官房長官に、「記者会見でこの相撲の問題について御発言があったと聞いているが、川端さんと私で十分相談して対応をしようと考えているので、お任せをいただきたい」ということを申し上げたところでございます。事件の捜査そのものは、警察にお任せをしているという状況です。
答 (長官)賭博につきましては、警視庁において今捜査中でありますので、具体的な内容についてはコメントを差し控えますけれども、警察といたしましては、日本相撲協会の協力を得ながら、事案の全容解明に鋭意努めていく方針であります。今、重要なのは事案の全容解明ではないかと思っております。加えて、大相撲からの暴力団排除につきましては、先頃、日本相撲協会におきまして、暴力団との関係遮断の方針を明確にして、暴力団排除の取組みを進めていると承知しておりますけれども、こうした暴力団との関係断絶の取組みが、この際徹底されることが重要でありまして、そのために警察としても全面的に支援してまいりたいと思っております。いずれにしても、これは単に相撲界の事案というだけに止まらず、現在推進しております社会全体で暴力団を排除していく取組みの重要な一環と捉えて、警察としては対応してまいりたいと思っております。
問 長官にお聞きします。北朝鮮への迂回輸出の事件でございますが、兵庫県警等が摘発をした事件ですけども、この種事件がなかなか後を絶ちませんが、警察として今後の防止策等についてお考えをお聞かせください。
答 (長官)先程大臣からも報告がありましたけども、こうした第三国を経由した迂回輸出入等の違法行為の厳正な取締りというのは、対北朝鮮措置の実効性を確保するために重要と認識しております。警察庁におきましては、今後、各都道府県警察に対する指導調整を一層強化するとともに、国内の関係行政機関等との、より緊密な連携を通じまして、取締りを更に徹底して結果を出していきたいと思っております。
問 長官にお尋ねをいたします。暴力団対策についてでありますが、昨日大阪府警と北海道警が、山口組の直参ら3人を宅建業法違反事件で逮捕するという、これは非常に面白い事件ではないかと思うんですが、山口の総本部の敷地を切り売りをする、意図はもう一つ分かりませんけども、こういうことを含めて、警察が今取り組んでいる山口組取締りのこれまでの成果、あるいは今後どうされていくのかという辺りをお聞かせください。
答 (長官)昨年の秋に全国会議で指示いたしまして、その後、都道府県警察において山口組・弘道会に対する取締りを集中して行っており、都道府県でいろんな知恵を働かせて、いろんな事件を検挙しているわけであります。これまでに山口組の直系組長15名、弘道会直系組長8名、幹部24名を検挙しておりますが、私としては、着実に成果を上げていると評価したいと思います。これは、やはり全国警察一体で、山口組・弘道会対策に取り組んだことの表れであると思っております。こうした集中するエネルギーを、更に持続していくことが必要でありますが、今後の取組みとしては、一つは警察の総力を挙げた集中取締りを実施して、組織に打撃を与える取締りを更に強化していくということ、もう一つは各種暴力団排除活動を更に活性化させて、社会全体で暴力団を排除する取組みをこの際一層強めていくこと、この二本柱で山口組・弘道会の弱体化に向け、エネルギーを集中してまいりたいと考えています。今、途中でありますけども、着実な成果が上がってきているのではないかと見ております。
答 (大臣)記者さんが言われたように、よくこういう所に目を付けたなと思うよ。びっくりした。大変結構なことです。是非、徹底的にやってほしいと思っています。