国家公安委員会委員長記者会見要旨
1 日時 平成22年7月22日(木)11:28~11:51
2 場所 警察庁第4会議室
3 概要 議題と報告とそれぞれ御報告を受けて、決定をいたしたところでございます。内容的に不公表の要請をいただいている分野が多いものですから、平成22年度上半期の懲戒処分、あるいは中国の冷凍餃子の問題、参議院選挙の違反、あるいはマネロンの顧客管理に関するFATFの要求に対する懇談会の報告書、あるいは交通死亡事故の上半期の状況といったことが皆さんに御説明をできるところでございます。懲戒処分については、かなり厳格におやりをいただくということで、公安委員の皆さんを含めてお願いをいたしておりまして、そういう結果もあるのかもしれませんが、昨年の上半期に比べて、かなり厳しい懲戒処分の数であります。分析も含めて、今後十分注意をしていきたいし、全国の警察の皆さんがこういう状況下で襟を正していただくということも大事なことだと考えています。選挙違反の取締りにつきましては、数的には、大体、前回の参議院選挙と同数くらいだという報告でございます。余り詳しく聞いておりませんが、施設とか身体障害者の方々を利用した選挙違反というのが妙に目立つ選挙だったと感じています。今後、もう少し報告を聞いて、分析や対策も皆で相談をしていただきたいと考えています。中国の冷凍餃子薬物混入事件は、報告を受けましたけれども、中国側で日本での事件を加味した起訴をしていただけるというような状況だと聞いておりまして、被害者の方、あるいは御協力をいただいた方々に十分な御報告をいただくように、こういったことをかねがね申し上げておりますので、起訴されました段階でお伝えをしていきたい。被害者の方には、既に御報告には行っていただいていると聞いております。交通事故の上半期の死亡事故の状況は、このままいけば5,000人を大きく割り込んでいただけると思っておりますが、加害者、被害者、共に高齢化になってきた。今までは被害者が高齢者、お年寄りには交通事故に遭うことを気を付けましょうとお願いすることが多いわけですが、加害者も高齢化だということになってきたというところが、現在の社会を反映しているかと、両方の意味で呼び掛けをしていきたいと考えています。以上です。
問 金賢姫さんが日本に来られて何日か経っていますけれども、何か感想ですとかコメントをいただけますでしょうか。
答 (大臣)感想、コメント等は、彼女が日本を離れたら、まとまって申し上げる機会があろうかと考えています。ただ、お願いは、一昨日、昨日と続けざまにお願いをしておりますが、まだ午前中にヘリコプターが追跡をされている。昨日は、運輸当局からも御要請を申し上げたはずであります。韓国側も、非常にナーバスになっております。安全ということで、日本側が全責任を負う、最終的には中井大臣が保証してくれるというところまでのギリギリの交渉をしながら訪日を実現させております。是非、ヘリコプターで追っ掛けるというような、私からすれば余り意味のないことはお控えをいただきたい。名前を挙げてもいいですがね、新聞社の、敢えてそこまでは言いません。よろしくお願いをしたいと思います。彼女は非常に元気で、非常に頭の良い受け答えをしてくれていました。それが私の、初日にお目に掛かった印象です。中身や分析は、先ほど申し上げましたとおり、彼女が帰国してからと考えています。ただ、皆様方の御関心が極めてお強いから、また、彼女の行かれる先、大変な混雑、混乱をして、一般の方に御迷惑を掛けておりますから、そういう意味で敢えて、飯塚さん、横田さん、記者会見の場を設けさせていただきました。彼女自身の訪日に当たっての希望は幾つかありましたが、自分は韓国に置かれている立場を十分に考えて、静かに日本での滞在を過ごしたいという強い希望もございました。多数の御面会の御要請もございましたが、私の判断でお断りをして、今日まできたところでございます。
問 この後、金元工作員が、ヘリコプターで移動するという報道がありますけれども、これはどういったことをされるのか。
答 (大臣)私は、詳しく聞いていません。一部報道がどういうことを言っていたのか、朝のテレビで知りました。そこのテレビ局は独特の取材源をお持ちで、そこに聞いていただくのが一番いいのだろうと僕は思っています。今、どこを走っているか、どうしているかも余り聞いていません。公安委員会の最中でございました。
問 田口八重子さんのことなんですけれども、韓国の拉致被害者の家族会の代表の方が、田口八重子さんが今現在も平壌でお暮らしになっているという情報を知らせまして、それを既に日本政府にもお伝えしているということを家族会の代表の方が仰っているんですけれども、この件について何かお話いただけることがあればお願いします。
答 (大臣)韓国の家族会は幾つかあります。前々から存じ上げている方が多いわけです。田口八重子さんを含めて、いろんな情報を、私共は協力要請をありとあらゆる所にいたしています。入りました情報につきましては、なかなか事柄上、私の口から申し上げることはできません。ただ、田口八重子さんが、彼が言ったような状況ではなしに、極めて、6、7年前までお元気でいたという情報があるという話には接しています。今、元気でどこにいるというところまで、私共は情報分析・追跡ができているとは聞いていません。
問 長官にお聞きします。冷凍餃子事件ですけれども、この間、警察庁の方が中国に行かれて情報交換会議が開かれたようでありますが、その中で、かなりの進展もあったようなことが言われていますけれども、今後の見通しと、当初言われていた情報等の矛盾点について、捜査がどの程度まで進んだのかについてお聞かせ下さい。
答 (長官)先週、中国で中国公安当局との情報交換会議が開催され、中国側から捜査状況について説明を受けまして、両国の意見交換が行われたわけですが、現在のところ、日中両国の捜査結果において矛盾点は認められないと考えております。今回の会議により、日中捜査当局間の情報共有が一層進んだのではないかと思っております。今後の方針でありますけれども、いずれ中国で裁判が行われるということになるわけでありますが、日本側としては、中国の裁判結果を踏まえて、我が国においても、千葉、兵庫両県警察において、適切に関係事件の処理が行われることになるという見通しであります。
問 先ほど、田口さんが6、7年前まで元気でいたという情報に接していると仰いましたけれども。
答 (大臣)情報があるという情報に接しております。
問 情報があるという情報に接したと仰いましたが、これは、最初の方に言った、韓国の家族会が幾つかあって、その中からそういう情報を得たと解釈してもよろしいでしょうか。
答 (大臣)誰から、どう、いつ情報を得たかということについて、お話できる事柄ではないと考えています。ただ、飯塚さんの御家族には、それとなくお伝えを申し上げております。僕は、「それとなく」と言っておりますから、それを「伝えた」とか、ドカンと書かないようにして下さい。微妙な言い方をしておりますから、皆さんはそれをボーンとお書きになる。枚数も字数も衝撃度もいろいろでございましょうが、是非お願いいたします。
問 長官にお尋ねをいたします。上半期の懲戒処分についてですが、先ほど中井委員長も仰ったように、昨年の同期に比べて2倍近い数字であり、違反の事由も非常にバラエティに富んでいるわけですが、これについての長官の御所見と今後の対策についてお尋ねいたします。
答 (長官)御案内のとおり、警察改革以降の懲戒処分者数は、トレンドとしては総じて減少傾向にあったわけでありますが、今御指摘のとおり、上半期における処分者数が大幅に増加したということで、これは今御指摘のようなこと、あるいは、特殊な要因として、1年以上前に発生した事案による処分者もかなりの割合を占めているとか、そういうこともありますが、この事実は厳しく受止めなければならないと思っております。今回の問題点を見ますと、特徴としては、業務上の非違事案が大幅に増加している、50歳代の職員による非違事案が年齢層別で最多となっている、あるいは、幹部職員による事案が増加しているなどが挙げられるわけでありますが、いずれにしても、これまでやってきた対策に加えて、これまでの対策を点検・検証しつつ、更に踏み込んだ防止対策を、本部長の強いリーダーシップの下で進めて、大幅に非違事案を減らして、国民の期待を裏切らないようにしていくことが大事だと思っております。
問 大臣にお聞きしたいんですが、民主党がインデックスに掲げていました、公安委員会事務局の独立化の問題なんですけども、これまで私が知る限りでは余り進んでいないように思うんですが、取組状況と、大臣としてはいつ頃を目途に実現させたいとお考えなのかを教えて下さい。
答 (大臣)公安委員会の在り方につきましては、私は今現在7箇所くらいの公安委員会へお訪ね申し上げて、議論を投げ掛けています。また、地方の公安委員会におきましても、それぞれ御意見をお聞かせいただいているところでございます。私の頭の中には、4年間でどういう方向に行けば、インデックスというものが、政策約束が達成できるか考えています。しかし、インデックスの一番大きなのは死因究明です。これについて、今、中間報告が出ました。この間、御承知だと思いますが、官邸へ総理、官房長官、法務大臣に報告に行っております。それから可視化については、もう既に勉強会がスタートして、根幹的な議論で、大変激しいやり取りの中で御勉強いただいていると聞いております。インデックス、あるいはマニフェストを含めて、一番大きなのがこの二つだと考えております。公安委員会の事務局独立ということについて、そもそも言い出しました原因の最大のものは裏金問題であります。こういったことについて、会計検査院、警察、それぞれ大変御努力いただいているという実態も僕は承知をいたしております。この間、10年の改革の歩みというものを見ました。これの今後の方針ということを警察自ら打ち出されていましたが、「それはやめてくれ」と、これについては公安委員会の議論等も含めてお書きをいただく。そういう中でも議論をしていきたいと思っています。この間、ここで発表いたしましたが、例えば、管区が行う地方警察の会計検査、これを会計課長がやっているんですね。これはだめだというところで、担当職員を会計課長以外に置くという組織の変更をいただきました。こういった日々の警察自身もやってらっしゃる努力も含めて、どういうふうにしていくか考えていきたい。まだまだ、警察にしてみれば慣れないところがあります。皆さんの記者会見でも「公表不許可」って書いてあるとかね。僕は言うんですよ、「下部の者が上部の者に不許可って偉そうなことを言うな」って、「そんなことを言う前に、全国の警察ではボロボロと情報が出ているのを何とかしろ」とか言って、冷やかしていますが、慣れていないんですね。公安委員会の交代のお二人にしても、警察の方も随分御心配になられたけれども、私は自分の判断で、他の公安委員の皆さんにお諮りし、内閣で決裁を求め、そういう意味では少しずつ実態的には従来と随分違う所に来ていると考えています。政務官が付くか付かないかを含めて、ここら辺ももう少し見てみたい。一番今弱っていますのは、ここは私がいない時には、公安委員の方が記者会見していただける。ところが、内閣の税制会議だとかいろんな会議に僕が出られないと、余所の省庁は政務官、副大臣が出るんですが、警察はいませんから、情報不足に陥ることがある。事務局スタッフで参加させておりますが、発言はできない。こんなことを含めて、公安委員会の事務局独立ということだけではなしに、有機的、機能的に警察行政全般を見渡せる、また管理、監督できるシステムというのはどういうものかを考えていきたいというのが今の私の判断です。もう少し地方の警察本部や公安委員の皆さんとの懇談を続けていきたいと思っています。
問 度々で申し訳ありません。田口さんが6、7年前まで元気でいたということですが、これは北朝鮮で元気でいた、平壌で元気でいたということでしょうか。
答 (大臣)でも確認できていません。
問 平壌でということでよろしいですか。
答 (大臣)はい。
問 それで、飯塚さんの家族にそれとなくお伝えしたというのは、大臣自らがお伝えしたということでよろしいですか。拉致対策本部の方がお伝えしたのか。
答 (大臣)それ以上はあんまりお言いにならないで、御勘弁を。大サービスし過ぎでございます。