国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 平成22年8月5日(木)11:19~11:27

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について、御報告申し上げます。委員長は参議院予算委員会出席のために欠席、委員は全員出席であります。本日の議題案件は、「人事案件について」、「国家公安委員会委員長に対する行政文書開示請求に関する決定について」の二つであり、それぞれ説明がございまして、原案どおり決定をいたしました。報告事項につきましては、お手許の資料のとおりの報告が警察庁からありました。定例会議の内容は以上であります。

問  長官にお尋ねをします。児童虐待事件についてでありますが、大阪で先週、3歳、1歳の子どもが長らく放置された上に死んで、その母親が逮捕されるという事件がありました。また、少年課のまとめでは、この上半期の検挙人員や検挙件数が過去最多であると、こういった児童虐待事件の頻発についての長官の御所見と、警察として、こういう事件への対処の仕方、防止も含めてでありますけれども、お考えあれば教えて下さい。

答 (長官)今御指摘のように、最近、悲惨な児童虐待事件が相次いでいるということは、大変憂慮しております。こうした事案における警察の最大の責務というのは、生命身体が危険にさらされている被害児童の存在をいち早く把握し、大事に至る前に救出保護することでありまして、これまでも、児童の安全確認と安全確保を最優先として取り組むよう指示してきたところでありますし、更にその徹底を図ってまいりたいと思います。

今回の大阪の事件についてでありますが、これは現在、捜査中であり、事実関係の詳細は明らかではありませんが、被害児童の命を救うためには、警察としても、早い段階で通報等をいただかなければならないものと考えております。いずれにしましても、今回なぜ、深刻な状況を把握できなかったのかにつきまして、しっかりとした検証を行う必要がありますし、その検証というのは、現場レベルで、かつ、児童相談所と共同して行うことが望ましいと考えております。

問  今のことに関連しまして、上半期の統計が非常に増えたわけですけれども、この原因について改めてお聞かせ下さい。

答 (長官)上半期の統計ということでありますが、平成12年以降、過去最多となったということであります。この検挙件数が増加している理由というのは必ずしも明らかではありませんけれども、一つは、児童虐待に関する広報啓発の浸透や、関係機関との連携強化等によりまして、近隣の住民や関係機関等から警察に対する通報が積極的になされるようになったことなどが一つの要因ではないかと思います。加えて、これは定量的には申し上げられませんけれども、現代の家族や社会の状況を反映しているものというふうにも考えられると思います。いずれにしましても、児童虐待というのは大変憂慮すべき事態であり、件数としても増加をしているということでありますから、警察としてはしっかりと対処してまいりたいと思います。

問  大相撲の問題について長官にお聞きします。警視庁で野球賭博の一連の問題に関連しまして、暴力団幹部が逮捕されましたが、この件についての御所見と、暴力団が地方場所の宿舎等で絡んでいるということなど、様々なところで交際が取り沙汰されていますけども、そういった野球賭博に限らず暴力団排除ということでの方向性についてお聞かせ下さい。

答 (長官)まず、捜査に関してでありますけども、警察としては、本件事案の全容解明に向けて更に捜査を進めてまいりたいと思っております。もう一つ御指摘の、大相撲からの暴力団排除の在り方につきましては、現在、独立委員会を中心に提言が取りまとめられつつあると承知しております。野球賭博や維持員席の問題、あるいは地方場所での宿舎や暴力団との交際等、相撲界の様々な場面で暴力団との関係が取り沙汰されておりますが、こうした現状を考えますと、大相撲のあらゆる局面で暴力団との関係遮断がなされることが重要であり、根本的な暴力団対策が講じられることを期待したいと思います。そのために、警察としても必要な支援を行ってまいりたいと考えております。

問  全国各地で100歳以上のお年寄りの行方不明事案が相次いでおり、非常に奇々怪々なことになっているんですけども、行政が100歳以上のお年寄りの実態解明と言うか、住民登録とか年金受給の実態を調査しようとしても、なかなかプライバシーの問題でうまくいかないような局面があるかと思うんですが、今後警察として、状況が不審だというような場合には、行政と協力して実態解明といったことに協力するようなこともあり得るのかどうか、その辺りについて長官の御所見をお伺いしたいんですが。

答 (長官)警察として必要な協力をしてまいるということは当然であります。いずれにしても、一義的には他の行政機関がきちっと対処されると思いますけれども、その過程の中で、警察としての役割を果たしていくということは当然であると思います。