国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成23年5月2日(月)17:29~17:37

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  今日は参議院において第一次補正予算可決されまして成立をみましたが、私
ども警察関係としては満額盛り込まれましたので、早急に被害に遭いました警
察関係の施設、その他パトカーであるとか、船舶でありますとか、また流され
た駐在所・交番などもありますし、通信施設の補強など、早急にこれを復旧し
てできる限り今後の治安またその他警察活動に疎漏のないように全力を尽くし
て頑張って参りたいというふうに思います。応急措置として、全国の各警察署
にあります例えばパトカー等でも古い物など活用できるものは色んなものを活
用しながら、フル活用して努力をしておりますが、補正予算によってそれらが
早急に整備できるということは大変我々としては心強いというふうに思ってい
るところであります。もちろん補正予算のトータルとしての視点から言います
と、まずは緊急措置に必要なものに絞って補正予算を組んだわけでありますか
ら、先ほども閣僚懇でも申したところでありますが、できる限り第二次補正を
急ぐと、復興会議等でも議論がなされておりますが各閣僚それと平行してでも、
色んな議論を重ねて責任を持って一時も早く第二次補正が国会提出できますよ
うにという努力はやっていこうということを先ほど申し合わせたところであり
ます。また私も併せて今日まで対策会議をやりますと各省庁からの報告が中心
のやり方をしておりましたが、その後、各事務次官の会議が行われたり、実務
者の会合も色んな形で行われておりますし、それらも有効に活用したいと思い
ますが、併せて各省庁別、縦割り的な議論や報告ではなくて、色んなテーマ、
問題点について対策本部やワーキングチームまたその他の機構が構成されてお
りますが、むしろテーマごとにまとめて復興であるとか、住宅対策又は原発対
策といったそういうテーマごとにまとめて閣議若しくは対策本部に報告もして
いただき、かつ各省庁がそれについては積極的にお互いに協力をしあっていく、
そういう体制を作ることが望ましいということについて私の方からも発言をい
たしました。6日には、そのような線に沿った提言若しくは会合が設定される
のではないかというふうに思います。官房長官もそういう工夫をしてみたいと
いうことでございましたので、是非そうあってほしいし、一時も早くより効率
的に被災者の皆さんにその御期待にお答えできるように努力をしていくことが
今必要だというふうに思っております。

警察官の職務に協力援助した者の災害給付に関する法律施行令の一部を改正
する政令が成立をいたしました。改定の趣旨は、警察官の職務に協力援助した
者の災害給付に関し、東北地方太平洋沖地震による災害により行方不明となっ
た者に係る死亡の推定について定めるものでございまして、これにつきまして
は、国家公務員災害補償法の死亡に係る給付の支給に関する規定の適用につい
て、平成23年3月11日に死亡したものと推定する旨の特例を設けることを
参酌し、同様の特例措置を設けるものでございます。以上、先ほどの閣議また
閣僚懇についての御報告を申し上げます。

  国際テロ組織「アル・カイーダ」のオサマ・ビンラディン氏が殺害されたと
いう発表がありましたけれど、これに関する大臣の所感をお聞かせください。

答  アメリカのほうから、もちろん外交ルートを通じて正式にそのことの御報告
は届いているということでありますが、併せまして警察としてはそれに加えて、
各報道機関等のアメリカの放送局がライブで大統領の声明を流しておりました
が、それらのことも併せて確認をしているものと承知をいたしております。こ
れを受けまして、警察庁としては、本日午後1時をもって、警備局長を長とす
る「オサマ・ビンラディン死亡に関する警備対策室」を設置するとともに、関
連情報の収集や重要施設等に対する警戒警備の強化など警備諸対策の徹底を都
道府県警察に対して指示をしたところでございまして、今後とも警察としては、
重要施設や関係国の大使館、領事館等に対する警戒警備、外国治安情報機関と
の緊密な情報交換、そして関係省庁との連携による水際対策等の取組みを徹底
をし、テロの未然防止に万全を期してまいりたいと考えております。

  外交ルートを通じたアメリカからの通報と仰いましたけれど、発表する事前
にそういった報告があったのでしょうか。

答  外務省を通じて報告がありましたということを先ほど聞きました。その時間
帯については、はっきり掌握はしておりません。

  先ほど、6日にも縦割りではなく、省庁間のテーマごとの会合を開くという
ことですが、これは具体的に全閣僚揃ったものですか。

答  閣議もしくは対策本部会議になるんだろうと思います。

問  全閣僚出席ですか。

答  全閣僚対象だと思います。

問  具体的なテーマは何か設定したものになるのでしょうか。

答  これから官房長官が、やり方、内容についてはアレンジされるんだと思いま
す。我々の意見を斟酌してということでございました。