国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成23年5月27日(金)9:07~9:22

2 場所 内閣府本府1階会見室

3 概要  閣僚懇で今話題になっております東京電力福島第一発電所の3月12日の
注水の件について、私の方から閣僚間でそのいきさつ内容について情報の共
有をしておきたいということで説明を求め、官房長官及び海江田経産大臣か
ら若干の経緯をお聞きしました。その経緯もさることながら、あの混乱期に
おいて重要な問題にも関わらず混乱をしていることによって、いろいろな齟
齬を生じた、又は記録・情報等に錯綜があるということはあり得ることだけ
れども、事が事だけにそれをきちっと常に整理をしておくということが大切
だということを私の方からは申し上げました。私自身もあの段階で警視庁か
ら放水のための部隊を派遣し、注水をしましたが出発の時は第4号炉が求め
られ、行きましたら第3号炉に変更というようなことなどもあり、また急い
で到着をし、そして急いで放水をするというふうに考えていたけれども、現
地の混乱によって放水作業ができなかったと、最後は放水をし、届くところ
は届けて、ただ第2段、第3段そこまでやるということまではいかなったに
しても、先鞭を付けて必死の思いでの作業・役割を果たして帰ってもらいま
したが、しかしそういう混乱期にどういう事が起きるかは私なりにそういう
事例をみても分からないわけではないけれども、しかし後々まで情報が錯綜
し、そして実態よりも情報等の錯綜によって国民の皆さんがより一層不安を
拡大し、そして国会対策的に言えば誤解や間違った情報に基づいて、また野
党から追及をされ、その事が国会の混乱をもたらすということにもなりかね
ない。一生懸命現場でやっている、しかしそのことが対外的に情報として発
信される、その段階で混乱をするとせっかく努力をしている、成果を上げて
いることさえも無になるという、そういうことについて十分注意をしてもら
いたいということを申し上げたところであります。

  人権基本教育の絡みで先日の拉致の関係府省連絡会議等々でもお話があっ
たと思いますが、これについては何かございますか。

答  これも4月1日に啓発に対する基本計画を作るということで確認をいたし
ましたので、私共としては昨日26日付けで各都道府県に対しまして拉致問
題に関する理解促進活動への関係各省庁の連携した取組みの一つとして、各
都道府県に対して昨日拉致問題担当大臣、総務大臣、法務大臣及び文部科学
大臣の連盟による理解促進活動への積極的な協力依頼の通知を発出いたしま
した。今日の衆議院の拉致問題特別委員会が行われますので、そこでも御報
告しようかと思っておりますが、今後とも12月の北朝鮮人権侵害問題啓発
週間における政府主催行事のほか、都道府県等との共催による地方の集いの
開催、様々な媒体を活用した国内向けの広報、また海外の報道関係者を対象
とした広報など、人権教育啓発に関する基本計画の趣旨を踏まえて関係省庁
や地方公共団体の御協力をいただきながら頑張ってまいりたいというふうに
思います。

  会見等で公にはしておりませんが、一昨日イラン副大統領が公務員制度に
ついて日本の制度も勉強したいというお話がございまして、お会いいたしま
したが、その話の最後に時に、ついてはせっかくお越しいただいたのでイラ
ン政府は北朝鮮との経済交流を活発に行われてるということもあるので、公
務員制度担当大臣としてだけではなくて、拉致問題の担当大臣も兼ねている
ので拉致問題についても御協力を是非お願いしたいということを申し上げて、
資料一式英文のものをお渡しいたしました。説明する時間がありませんでし
たので、ただ概要だけは申し上げたところ、これは国際的な人権問題として
解決するべきものであるとイラン政府も考えている、具体的に御相談があれ
ば協力をする用意はあるというふうに副大統領からお答えをいただきました。
これからはいろいろと政府間で色んな協力の在り方、またこちらからの要請
等について今後相談をしていきたいというふうに思います。