国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成23年9月20日(火)10:50~10:56

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  おはようございます。今日の閣議がございましたが、内容については官房
長官から御報告があると思いますが、私の発言としては平成23年秋の全国交
通安全運動の実施について発言をいたしました。警察としても各自治体や関
係機関・団体と緊密に連携をしながら、子供と高齢者の交通事故防止を基本
に意識啓発を始め、一層努力をして対策を推進していく等々について発言を
いたし、閣僚の協力をお願いを申し上げました。

   閣議の御報告は以上でございます。

  着任時の会見で大臣は、取調べの可視化について法務省とよく協議して、
検討していきたいということを仰せだったと思うんですが、先日、平岡法務
大臣が記者向けの会見等で全面可視化が最も一番理想的だという趣旨の御発
言をされました。改めて大臣としての可視化についてのお考えをお聞かせく
ださい。

答  平岡大臣の御発言は、大臣御就任以前の平岡先生御自身の持論というふう
に私は以前から承っておりました。今、法制審議会で慎重に審議をしている
ところでございますし、再三お答えをしておりますけれども国家公安委員長
の下でこちらも検討をして摺り合わせをしていくという段階に今達している
わけですが、何度もお答えを申し上げておりますが、個人の意見というのは
あるのかもしれませんが、やはり最終的には国にとって、国民の皆様にとっ
てどうしていくことが一番いいのかと、こういうことから総合的に逆算をし
て結論を出していきたいと、こういうふうに思っております。それも短期・
中期・長期で考えていかなきゃいけないんで、短期的にわあと盛り上がって、
そこにまたわあと走っていいのかということについても十分冷静に考えてい
きながら、私達の国民に対する基準というのは、やはり治安が維持されて、
安全と安心が維持されることですので、そのことから逆算したベストウェイ
はどういうことかと、総論的に言うとそういうことになります。

   各論的に言えば、今検討されているように海外の状況等々、一つ一つの長
短等々がありますから、またその国の実情もあるし、歴史もあるし、外国で
やっているからすべて日本でいいのかと、こういうことも十分検討していか
なきゃいけませんので、それはもう専門家の分野によりますから、その結論
を得て、そしてまた幅広く国民の皆様のコンセンサスをいただいていく、そ
ういう努力もしていかなきゃならないと思っております。

  先般三菱重工業へのサイバー攻撃というのがあったんですけれども、国の
防衛産業を担う企業への攻撃があったことについて御所見をお聞かせくださ
い。

答  御指摘の三菱重工の件については、三菱さんからの御相談を受けて、情報
収集等を鋭意行っているところでございます。その詳細については、結論が
出ているまだ段階でもないし、また事案の性質上、コメントは申し上げられ
ませんが、これからの警察の大きなテーマとして、サイバー攻撃の未然防止
と実態解明と厳正な取り締まりということには力を入れてまいりますと前か
ら申し上げていたとおりでございます。一層、その推進と強化を図っていく
つもりでおります。