国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成23年10月6日(木)11:11~11:19

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  国家公安委員会の定例状況につきましては、御手元の資料のとおりの報告
でございます。

      特にその中で留意点ですが、地方補助金の一括交付化ということが大きな
政府の方針でありますが、それは紐付き補助金等に地方における効率の悪い
使い方をしなければならない面が多いこと。例えば、道路の雪を積もったの
を綺麗にするお金が欲しいという御要請に対して、国の基準でいくとそれは、
環境整備か、そういうことになると、そこに公園等を併設しないと予算にな
らないというような、的確な例じゃないかもしれませんが、そういう意味で
の地方においての効率の悪いものに対して、使い勝手の良いようにという趣
旨であるわけなんです。ただ、いつしか全省庁横並びで一括交付金を何パー
セントというようなこともあるのです。御案内のとおり、警察の組織という
のは中央と地方とが事実上一体で動いている組織でございますので、地方に
も一括交付金を給付するというやり方は組織上なじまないので、そのことを
良く理解を広めていかなければならないと思って今日も申し上げているので
すが、そういう説明を十分していこうと思っております。

      また、明日、情報セキュリティ政策会議の27回目の会合が開かれること
になって、我々としても発言をしていきますが、三菱等のサイバーテロに対
する対応を協議するわけですけれども、その中で、実際に行政組織として4
000社と連携を取りながら、その防止や犯人逮捕に直接タッチしていくの
が我々の立場で、他省庁との、あるいは事業者との連携は緊密化していかな
ければいけないということは言うまでもないのですが、それが論理倒れにな
らないように自主的にサイバーテロに十分対応できるような対策を謳ってい
かなければならないんじゃないでしょうかというような提起をしていこうと
思っております。御報告は以上でございます。

  大臣にお伺いいたします。全国の殉職の警察官の慰霊祭が行われるという
ことですが、今年は震災の関係もありまして多くの方が殉職されていると思
うんですけど、その御家族も参列される慰霊祭で今回の震災で殉職された警
察官について、所感をお伺いします。

答  (大臣)「全国殉職警察職員・警察協力殉難者慰霊祭」は、毎年行われて
おりますけれども、本年は10月20日に執り行われる予定です。

   本年は、合計では36柱、36人の殉職者がいらっしゃるのですが、その
うち30柱、30人が震災関係の皆様です。ほとんどが、震災関係の殉職職
員が占めているわけでございます。この大震災における避難誘導を始め、昼
夜を分かたぬ警察活動の中で、尊くもその職に殉ぜられた方々に対して、改
めて御霊の生前における輝かしい功績に対して、深甚なる敬意を表するとい
う会を行うわけでございます。

   その御霊の高邁な精神と崇高な行為を決して忘れることなく、今後とも、
公共の安全と秩序の維持に万全を期するため、最善の努力をしてまいります。

   御案内のとおり津波の際に、色々とパトカーで誘導したり、あるいは救助
に向かったり、最期までその場にあって、命を懸けて頑張ってきた皆様でご
ざいまして、本当にその行為に対しては、心から敬意と感謝の念を持ってお
ります。以上でございます。

  長官にお伺いします。昨今、公道をブレーキがない自転車が走行すること
が問題になっておりますが、警察庁としてどのような認識を持っていらっし
ゃいますでしょうか。

答  (長官)状況については、承知しておりますけれども、いずれにしてもど
のような自転車であれ、ブレーキが装備されていないものを道路上で運転す
れば、制動装置不良自転車運転違反となるわけであります。

   これらの自転車については、とっさの危険を回避することができず、交通
事故を発生させる危険性が極めて高いものであると考えております。

   したがって、こうしたブレーキを備えていない自転車に乗ることは、厳に
やめていただきたいと思います。

   現在、各都道府県におきましても厳正な取締りを実施中であると承知して
おりますけれども、これを更に強化してまいりたいと思います。