国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成23年11月24日(木)11:25~11:30

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。議題事項につ
いては、「人事案件について」で説明の後、原案どおり決定をいたしました。
報告事項については、お手元の資料のことが警察庁から報告がありました。

  大臣にお伺いします。先日の閣議で、警察法施行令が改正されて、750人
の緊急増員が認められました。今後の被災3県での配置の見通し、それから県
で行われている特別派遣の今後の見通しについてお聞かせください。

答  (大臣)警察法施行令が改正されて750人の緊急増員が決定いたしました
が、実務的に実際の増員までには、各県の条例を改正して、定員を定めるとい
う手続が必要でございますので、確定的な時期は申し上げられませんが、1月
下旬頃から実際に警察官が配置できるように、各都道府県警察には準備を指示
しているところでございます。

   また、増員された警察官は、主に仮設住宅周辺のパトロール、信号機が滅灯
している交差点における交通整理、震災に乗じた犯罪の取締りを行うことにな
ります。また、増員後の特別派遣については、福島第一原子力発電所の事故に
伴う警戒区域周辺の警戒ということにつきましては、引き続き部隊を派遣する
ほか、他の部門については被災県の要望を踏まえつつ、特別派遣の要望を承り
ながら検討していきたいと思っております。

  長官にお尋ねします。今月の16日に千葉市でバスジャック事件が起きまし
た。これについては、発生からほぼ40分位で犯人検挙に至り、人質の女性、
運転手も無事に保護されました。このところ警察は、初動捜査というものに力
を入れて忠実に努めているわけですが、そういう観点から今回の事件について、
また初動捜査全般について、長官の御所見を伺いたいと思います。

答  (長官)今回、110番入電後、千葉県警察では直ちに地域警察官並びに捜
査員が現場に急行いたしまして、そこで説得活動に入るなど、初動の立ち上が
りは、大変スムーズにやっていただいたと思っております。加えて、今お話が
あったように、110番入電から被疑者の確保、被害者の無事救出までの時間
は約40分間、正確には41分だそうでありますが、大変迅速に行ったと思っ
ておりまして、千葉県警察の対応は評価をいたしたいと思っております。

   警察にとって、初動は命というふうに昔から言われており、私も、そのとお
りだと思っております。これまで警察では、通信指令体制の強化や適切な捜査
体制の確立、また初動対応訓練を全国警察にやってもらうというような対策を
取ってまいったところであります。引き続き、この初動の強化については、更
に取り組んでまいりたいと考えております。