国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 平成25年1月17日(木)11:32~11:37

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。公安委員長
は官邸における会議出席のため途中退席されました。委員は、全員出席でご
ざいます。議題の関係につきましては、「警察等が取り扱う死体の死因又は
身元の調査等に関する法律施行令案等に対する意見の募集」、それから「道
路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令案等」について説明があり、原
案どおり確認いたしました。その他警察庁から報告事項について、報告がご
ざいました。

      以上でございます。

  長官にお尋ねします。平成24年度の補正予算案の概要が発表されました
が、特に重視していることなど所見をお願いします。

答  (長官)警察庁からの補正予算案については、652億円をお認めいただ
いています。要求どおり認めていただいております。このうちの半分が復興
防災対策で、また、半分が暮らしの安心・地域活性化ということになってい
ます。このうち、復興防災対策については、私、就任以来、災害に係る危機
管理体制の再構築ということを申し上げておりましたけれども、そういった
観点から通信施設のバックアップ体制の整備等をお認めいただいたというこ
とは大変有り難いお話だと思っています。それから、暮らしの安心・地域活
性化の関係では、暴力団対策を始めとした各種資機材の整備などが認められ
ています。こうした予算を最大限に活用して、今、特に問題となっておりま
す北部九州における暴力団対策等について有効に活用してまいりたいと考え
ております。

  長官にお伺いします。兵庫県警の警察官が調書を偽造したという疑いで逮
捕された事案が発生しましたけれども、情報漏洩なども疑われているという
報道もありましたし、取調べの過程が一部の報道などで流れていますけれど
も、これについての御所見をお願いします。

答  (長官)御指摘のような事実で警察官が2名逮捕されておりますけれども、
極めて遺憾であると思っております。今後、兵庫県警察において、捜査、調
査を尽くして解明された事実に即して厳正に対処するものと考えております。
これ以外に非違事案があるかどうかも含めて全容解明に努めたいと考えてお
ります。

  長官にお尋ねします。國松元警察庁長官銃撃事件に絡む警視庁の発表は名
誉毀損であるというアレフの訴訟について、先日、その判決がありましたが、
警視庁の発表は違法であるということで警視庁は敗訴したわけでありますが、
まだ、これから控訴するのかどうかも含めてですけれども、裁判の途中では
ありますが、一審の東京地裁判決について、長官の御所見、あるいは当時の
警視庁の公表した対応について、お考えをお聞かせください。

答  (長官)お話のあったような東京地裁判決が出たことは、承知いたしてお
りますけれども、現段階で個別の判決についてコメントすることは適当でな
いと考えておりますので、コメントは差し控えさせていただきたいと思いま
す。今後、警視庁において適切に判断すると考えています。