国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成25年2月12日(火)9:08~9:16

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  

  北朝鮮が自国のホームページ上で核実験をやるというのはアメリカの早
合点だというふうな記事を載せたのに続いて、韓国メディアが豊渓里の核
実験場から人員や装備の撤退が行われているという報道が一部出ているん
ですが、そのような動きについてどのように思われますか。

答  その辺の情報については、私も聞き及んでおります。ただ、現実にこれ
は本当に核実験をやめるのか、あるいはそうではないほかの意図があるの
かどうかは、これは確定することはできないと思います。引き続き、北朝
鮮の核実験に関する情報を関係各国も含めて、関係者と連携をしながら、
情報収集に当たっているということであります。普通の国ではないですか
ら、ちょっと予測はなかなか難しいですね。

  日曜日に、一連の遠隔操作のうちの一つでありますけれども、被疑者が
逮捕されましたけれども、これについて大臣の御所見をお願いします。

答  事件の件については、皆さんよく御存じなので、私からあえて申し上げ
ませんが、やはりこういったサイバー犯罪ですね。これは、今、全国各地
区で起きています。それで、今回は防犯カメラが重要なツールになって、
犯人の逮捕に至った、その他にもいろいろと公表はしておりませんけれど
も、捜査はしておりました。ただ、今後、こういった事案というのは、や
はり増える、減ることはないと思うんです。そこで、警察は25年度予算
でも、272人、サイバーの専門家を増員することを決定して、今、25
年度の予算の審議をしていただくということなんですが、絶対的なまず分
析するためのマンパワーが不足していることがあるんです。その上で、例
えば、今後は民間の専門的な知識を持った人に手口分析の嘱託等々をして
いこうと、これは警察官ではありませんので、何か事件が起きたときにぱ
っと速やかにアポイントができるように、そういう体制を整えていく、そ
の情報をあらかじめ民間でこういった人材がいるという、そういうデータ
ベースもしっかり整えておくと、そして、もしこういう事案が生じたとき
には、そこに速やかに委託をできる、嘱託ができるという体制を整えてい
くと。それから、民間事業者、民間の方のほうがこういうアップトゥデー
トな情報は持っています。技術もありますので、そういった知見を徹底的
に活用していくということが大切だと思っています。今度の事件の捜査が
どういうところで、当初の誤認逮捕になったのかというようなことをやは
り詳細に分析をする、要するに失敗は成功の母ですから、そういう取組を
しっかり今警察の中でもしていますし、民間の知見を徹底的に活用してい
くという取組をしたいと思っております。