国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 平成25年3月7日(木)12:00~12:03

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。古屋委員長
は、国会用務のため欠席されました。委員は、全員出席です。議題事項につ
いては、「人事案件」についてと「犯罪被害者等給付金の裁定に対する審査
請求事案の審理状況及び裁決」について説明があり、原案どおり決定いたし
ました。その他警察庁から報告事項について、報告がございました。

      以上です。

  長官にお尋ねします。準暴力団という新たな取締り対象をこの度設けて、
当面は関東連合の元メンバー、それからドラゴンのメンバーらを中心に取締
りをするということを決めたようですけれども、この準暴力団の新設の経緯
と狙いについてお聞かせください。

答  (長官)近年、繁華街・歓楽街等において、暴走族の元構成員等を中心と
する集団による社会の耳目を集めるような凶悪粗暴な犯罪が続発していると
ころであります。これまでも都道府県警察において必要な取締りを行ってき
たところでありまして、中には事実上この種集団を活動の停止に追い込んだ
ものもあります。しかしながら、こうした集団は、今後治安上看過できない
存在となっていくおそれがあることから、改めて対策を徹底することといた
したものであります。

   こうした集団は、暴力団と同程度の明確な組織性は有していないものの、
これに属する者が集団的に又は常習的に暴力的不法行為等を敢行する実態が
ありますことから、暴力団に準ずる「準暴力団」として、実態解明の徹底、
違法行為の取締りの強化、情報共有の推進の3本の柱に基づいて対策を強化
することといたしました。

   準暴力団の取締りに当たっては、第1点は、人的・資金的な打撃を与える
効果的な取締り、第2点は、犯罪組織への突き上げ捜査、第3点として資金
源の遮断と犯罪収益の剥奪、これらを徹底して、その弱体化と壊滅に努めて
まいりたいと考えております。