国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成25年4月2日(火)9:11~9:18

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  今日は、閣議は特に私から報告することはございません。

      あとは、私の方から拉致関係ですけれども、拉致対策本部の中に有識者懇
談会を立ち上げるということで既に御報告はしておりますが、第一回の会合、
明日開会させていただきます。メンバーは配布資料のとおりでございます。
我々は与野党で協議会を作ったりとか、有識者懇談会を作ったりとか、ある
いは連休には政府主催のシンポジウムをニューヨーク・ワシントンで開催し
たり等々、新しい試みを数多くチャレンジしていますけれども、その一環で
開会をさせていただきます。

      以上です。

  今回の有識者の方々のメンバーをどういう基準で選ばれたのかということ
と、この懇談会の狙いというのは。

答  基準は、これは既にこの世界で極めて専門的な知識を持って、なおかつ、
情報発信を数多くされておられる方、そして、私たちの考え方に基本的に共
鳴をしていただいている方を中心に選ばさせていただきました。これは誰が
見てもこの方なら代表者として異存はないだろうと、こういうようなメンバ
ーであります。

  民主党政権時代は、民間人の方を拉致対策本部にという試みはしようとは
したんですけれども、実現できなかったというのもありますが、その点につ
いてと、あと民間の知見をどういうふうに今後の政策に反映されたいかとい
う点を。

答  前の政権のことの論評は避けさせていただきます。我々は何をやるかでご
ざいますので、やれることはすべてやるということが私の就任のときの会見
で申し上げております。その一環でこういう取組をしております。何を目指
しているかと、これはやはりそれぞれの有識者は非常にいろんな情報網を持
っておられますよね。そういう情報網を通じていろいろなアドバイスや示唆
もいただけるというふうに思います。また、一方で私たちがこの政府として
取り組んでいることを、むしろ自分たちのチャンネルを通じて、しっかりメ
ディアとか世界に情報発信していただけると、その両方の効果を私たちは狙
っています。

  今までの政府にはないネットワークも活かしてということですか。

答  そうです。だから、ありとあらゆるネットワークを我々は駆使をします。
そのためのいろんな知見であるとか、彼らのネットワークをしっかり活用さ
せていただこうと、こういうのが狙いです。

  このメンバーの中で、座長となられる方が決まっていたら教えていただき
たいのですが。

答  座長というか、これは私が主催している会でございます。

  提言などを取りまとめていただく形になるのか、それとも、その都度一緒
に連携しながら、その都度アドバイスとかを聞くような形になるのでしょう
か。

答  提言を今から取りまとめるというようなことは、今のところは考えており
ませんが、これはシナリオがある組織ではないんです。その時々の情勢によ
って皆様の御意見を聞きながら、ちょうど今度はこういうテーマがあるから、
これで取りまとめようという御意見ならば、そういうふうにさせていただく
し、そういう意味では弾力的に運営をして、なおかつ、実質的な効果がある
ようにしていくことが狙いですから。

  明日の会議はどういったことを話し合うのかということと、それから、ど
んなペースで開いていくのかということをお願いします。

答  明日は、この中で古森さんが長い間ワシントンにも駐在されておられまし
たので、非常に彼はそういう意味ではアメリカの情報を極めて詳しく知って
おられますので、まず、古森さんからもお話を聞いて、それから、あとは皆
さんから御意見を承ると、そして、この有識者懇談会の運営の在り方、こう
いったものについても皆さんの御意見を伺いながら決めていこうということ
で、必要に応じて開きます。次はいつということは決めていませんが、早く
開いたほうがいいなということであるならば速やかに対応したいと思います。

  今、古森さんのお話で、アメリカのことをよく知ってらっしゃるというお
話でした。この拉致問題に絡んで、アメリカの情報がまず最初に必要だとい
うところの意味をもう少し詳しく聞かせていただけますか。

答  これは、たまたま古森さんがワシントンに長くみえて、この拉致問題に対
しても大変深い関心を持って取り組んでおられたということで申し上げたわ
けであって、明日は、すべてアメリカのことだけを特化して意見を聞こうと
いうわけではないです。

  アメリカがこの拉致問題に関して、積極的に関与していくという発信をこ
のメンバーでしてほしいと、そういうことでしょうか。

答  これはもう私が大臣に就任する前から毎年ワシントンに行っていますけど、
このときに我々はアメリカのデビット・スネドン氏のことは度々政府関係者
にも言及していますので、ですから、私としてはやはりこの前デービス特別
代表が日本に訪問されたときにも、私はデビット・スネドン氏のことを言及
いたしましたので、やはりこれはアメリカ人が拉致をされているという可能
性が、疑いが極めて高いということですので、その辺はしっかり私もアメリ
カに訪問した際には言及させていただこうかなと思っております。ただ、そ
れだけに止まらず、アメリカの政府、あるいは議会の動き、これは一番詳細
に承知しておられるのが古森さんですから、そこから話を聞こうかな、そう
いう考えです。