国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成25年4月16日(火)8:56~9:01

2 場所 内閣府本府1階会見室

3 概要  

  昨日、ケリー国務長官が拉致被害者の家族会の方々とお会いして、支援を
約束して、中国にもアメリカから積極的に働きかけるということをおっしゃ
ったんですけれども、それについての受け止めと、あとボストンでまだ原因
ははっきりしていないんですが、爆弾のような爆発があって、8歳の男の子
を含む3人が死亡、130人以上が怪我をしているという事案があるんです
けれども、日本としてはどのように。

答  まず、最初の一点ですが、昨日、家族会と面会される前に岸田外務大臣と
飯倉公館で会談をしておりますけれども、そのときに拉致問題について日本
の立場を完全に支持して、この問題について真剣に取り組みたいという趣旨
の発言があったと承知いたしております。今までの国務大臣から一歩踏み込
んだ発言ということで、そういう意味では評価をさせていただいております
し、また一方で、昨日、家族会とお目にかかったときも、例えば、中国に対
する拉致への協力、こういったことも必要だというふうに言ったと側聞いた
しております。まだちょっと家族会の皆様から詳細な報告は受けておりませ
んので、近々にちょっとお話を聞かせていただこうとは思っておりますが、
そういうことからしてケリー長官もこの拉致問題については、しっかり日本
のこういった問題があるということを認識されて、また御協力ということも
前向きに取り組んでもらえるだろうと、そういう意味での期待をいたしてお
ります。したがって、私もこの連休に訪米をいたしますけれども、是非、そ
のフォローアップはしていきたいなと思っております。

   もう一点、ボストンの爆発事故、本当に残念な事故ですよね。今、130
人ですか。私は110人以上だと聞いていますが。(CNNのブリーフィン
グで)そうですか。じゃあ130人なんでしょう。他にも爆発物が備え付け
られたところがあるということで、ゴール付近の観客席で爆弾1個が見つか
ったとか、プルデンシャルセンターでも爆弾1個が見つかって、その処理を
したと聞いておりますので、更なる情報収集に我々としても努めていきたい。
一方、やはりテロの可能性が現時点では分かりませんけれども、結構あるな
と、状況から、そういう認識の下に、警察でも各都道府県警察で重要施設に
対する警備とか、大勢の人が集まる場所についての警備対策の万全を期する
ようにということで指示をさせていただきました。いずれにいたしましても、
国民の安心安全のために警察としてしっかり取り組んでいきたいと思ってい
ます。