国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成25年5月21日(火)10:01~10:08

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  

  今回の飯島参与の訪朝に関連して、家族会の方に説明などを今後予定され
ているのでしょうか。

答  これは、私の判断ではなく、政府全体で判断する話です。

  昨日の国会での総理の答弁の中で、特定失踪者を含めた帰国を求めるとい
う話を総理がされました。詳細は、古屋大臣からという話があったんですけ
れども、ちょっと時間がなくて説明がなかったもので、もう一度詳しくお願
いできますか。

答  私、手を挙げていたんですよ。何度も。そうしたら、あなたは指名してい
ないから駄目だと。そういう委員からの言葉がちょっと耳に入りましたけれ
どもね。それでも、委員長が指名してくれれば、私、答弁できたんですがね。
我々、政府の方針のときに、これは非常にポイントなんです。政府認定の有
無に関わらず、拉致被害者全員の帰国を目指すと、こう書いてありますので、
当然その中には、特定失踪者であろうが、政府認定であろうが、北朝鮮に拉
致された人間はすべて含むということなんです。その趣旨のことを総理は、
答弁でおっしゃったんです。

  1月末の第一回会議で確認されたあの基本方針ということですか。

答  そういうことです。

  特定失踪者は、約470人ということになっていますが、すべてのといっ
た場合に、警察庁で調べてらっしゃる868人という数字がありますが、そ
の数字は含まれない、470人という捉え方でよろしいのでしょうか。

答  今、864人ですけれども、これは拉致の疑いが排除できないという数字
なんです。この拉致した人間をしっかり日本に戻すのは北朝鮮の責任なんで
す。だからこそ、私たちは認定の有無にかかわらず、すべての拉致被害者を
帰しなさいと、それを大方針に掲げているんです。以上です。

  ということは、864人も視野にということですか。

答  だから、864人は、拉致の疑いが否定できない人数のトータルなんです。

  10年以上にわたって、ずっと安倍総理といっしょに拉致問題に取り組ん
でいる大臣ですから、今回の飯島参与の訪朝の件は事前にお話をお聞きにな
っていたということで間違いないでしょうか。

答  そのことについては、もう総理、官房長官がお話しした以上のことは、私
からお話しすることはできません。

  先ほどの質問への答えの中で、家族への説明は、私が判断する話ではない
ということだったんですが、総理あるいは、長官という意味ですか。

答  そうです。内閣全体で判断するべきものです。