国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成25年6月20日(木)11:50~11:54

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  本日の国家公安委員会定例会議の状況について御報告を申し上げます。委
員は、全員出席でございます。警察庁から報告事項について、報告がござい
ました。

      その中で一点だけ私の方から御報告させていただきますと、「G8サミッ
トを踏まえた法人等の悪用防止に向けた我が国行動計画」、今月18日、G
8サミットで法人等がマネー・ローンダリングや租税回避のために利用され
ている現状を踏まえまして、各国が「法人等の悪用を防止するためのG8行
動計画原則」の下で、協調して取組を進めるということで合意をさせていた
だいたところでございますけれども、この行動計画原則に基づいて、我が国
も行動計画を公表しておりますが、今後、必要な制度整備等を進めていくも
のと承知いたしております。

      警察庁には、マネー・ローンダリング対策等の観点から法人等の悪用防止
に向け、関係省庁と連携いたしまして、我が国の行動計画の実施に適切に取
り組むべきということで指示をさせていただきました。

      私からは、以上です。

  長官にお尋ねします。和牛商法を巡って、栃木県の業者が警視庁によって、
昨日、特定商品預託法で検挙されました。被害額は、はっきりしませんけれ
ども、4,000億とも言われ、過去の豊田商事事件等を上回るような、大
変な被害が出ると思われますが、この摘発の意義と今後の捜査の見通しにつ
いてお尋ねします。

答  (長官)お尋ねの事件でありますけれども、6月18日、警視庁において、
経営破綻した株式会社安愚楽牧場の元社長ら3名を特定商品預託法違反で逮
捕したものであります。

   逮捕容疑は、元社長ら役員が繁殖牛の委託オーナー契約の勧誘に当たり、
顧客に対して、同社の繁殖牛の保有状況等について事実でないことを告げた
というものであります。

   この安愚楽牧場を巡りましては様々な報道がなされておりますが、現在、
正に捜査中であり、捜査の具体的な内容については差し控えさせていただき
たいと思います。今後、警視庁において、法と証拠に基づき鋭意捜査を推進
し、事案の全容解明を図っていくものと承知しております。