国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成25年12月6日(金)9:01~9:10

2 場所 内閣府本府1階会見室

3 概要  警察関係では、薬事法の改正が成立いたしました。これは今年の春先にい
わゆる脱法ドラッグについての包括指定ができるようになりましたが、まだ
単純所持というところの罰則規定がございませんでした。今度の薬事法改正
によって、この所持についても罰則規定が加わったということでございます。
これは、閣僚懇談会等々で厚生労働大臣とも大分前向きな議論をしながら、
政治主導でこういう形で取り組まさせていただいたということでございまし
て、これもスピーディーに対応していく安倍内閣の象徴の一つだと思ってお
ります。

  昨日、特定秘密保護法案が参議院の委員会で強行という形で採決されまし
た。これから本会議に上程される見通しなんですが、野党側は非常に強く抵
抗しています。どういうふうに御覧になっていますか。

答  これは、私は直接の所管ではございませんので、この国会の動きをコメン
トする立場にはないというふうに思います。国会対策委員会の方でどういう
形で最終的な参議院が対応するかは見守りたいと思っておりますが、我々警
察としては、私も何度か答弁に立っておりますが、やはり秘密保全に関する
法制を整備するということは極めて大切であると、こういう認識を持ってお
ります。もしこの法律が成立をするということになれば、その運用基準に基
づいてしっかりこの制度を的確に運用しつつ、情報の保全に万全を期してい
くということが警察の責務だと考えておりまして、国家公安委員会としても
警察に対してはしっかり督励をしていきたいと思っております。

  アパルトヘイト撤廃闘争を率いて、ノーベル平和賞を受賞した南アフリカ
のマンデラ元大統領が亡くなられました。非常に国際的にも大きなニュース
であるわけですけれども受け止めをお願いします。

答  体調を崩されているということは、前から報道を通じて承知いたしており
ます。私は非常に印象に残っているのは、日本に来られたときに衆議院の本
会議上で国会の演説をされました。そのときに自分の生い立ちを言及しなが
ら、人権、世界の平和の大切さというものを訴えておられた姿が非常に印象
に残っております。あれは何年ぐらい前だろう。かなり前だったような気が
します。それはちょっと調べてください。心から御冥福をお祈りしたいと思
います。

  北朝鮮の張成沢国防副委員長が失脚したという情報が明らかになりました。
いろいろな見方もありまして、軍の発言力が相対的に強まるのではないかと
か、いろいろな見方はあるんですけれども、北朝鮮の拉致問題への影響とか
核、ミサイルへの影響など、大臣はどうふうに御覧になっていますか。

答  これは皆さんも情報収集されていると思いますけれども、私ども政府とし
てもしっかり情報収集をして、今北朝鮮の状況がどうであるかということは
冷静に分析させていただいております。引き続き北朝鮮国内の状況はしっか
りと注視をして情報収集をしてまいりたいと思います。

  権力構造の変化という可能性というのは。

答  いろいろな考え方がありますので、いろいろな見方がありますよ。だから、
その見方を全部報告も受けています。また、私もそういった情報はあらゆる
ソースを通じて入手いたしておりますが、私からそのことについてコメント
するのは適当ではないと思いますので差し控えさせていただきます。

  今度、100人の大討論会というのがありまして、議論が行われるんです
が。

答  14日にありますので、そこでしっかり専門家の考え方がおそらくいろい
ろな考え方に基づいて御披露されるのではないでしょうか。