国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成26年2月20日(木)11:31~11:34

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  今日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。委員は、全
員出席です。議題事項については、「人事案件」について、原案どおり承認
いたしました。また、警察庁から報告事項について、報告がございました。

      以上です。

  大臣にお尋ねします。2月に入って週末に2週続けて大きな雪にみまわれ
ました。かなり大きな被害が出ています。今回の雪害に対する警察の対応、
活動について大臣の所見をお尋ねします。

答  (大臣)2月14日の降り始め以来、私は防災担当大臣として対策本部を
開いて、政府を挙げて対応しております。その中にあって警察は、これまで
110番通報等で把握したトンネル等における孤立事案について救出活動を
実施いたしました。具体的には、埼玉県秩父市仏石山トンネルで、孤立した
14人をヘリコプターで救出しました。また、1都6県で約200人を救出
いたしました。山梨県早川町では、孤立した55世帯に対して、医薬品の救
援物資を搬送するなど、各地区の孤立世帯に対して、救援措置を行いました。

   現在、政府全体では、非常災害対策本部を設置して対応しておりますけれ
ども、警察庁では、生活安全局長を長とする対策本部を既に設置して、対応
に当たっています。引き続き、警察庁の調整の下、ヘリコプターによる物資
の輸送、あるいは情報収集、孤立地域の解消に向けた除雪活動等が適切に行
われるよう警察を督励してまいりたいと思います。

  長官にお尋ねします。警視庁が先般プロキシサーバと呼ばれる中継サーバ
の業者を逮捕しました。この事件についての意義というかお考えをお尋ねし
ます。

答  (長官)近年、中国系中継サーバ事業者を利用した不正アクセス事犯やイ
ンターネットバンキングに係る不正送金事犯が多発しているところでありま
すが、今回の事件は、この種事業者が不正に入手した他人のID・パスワー
ドを利用して、インターネット接続事業者から認証を受けることにより、不
正アクセス行為を行っていた事件を検挙したものであります。サイバー犯罪
の温床の一つとなっているこの種事業者の実態の一部を捜査により初めて明
らかにしたものという意義があると考えております。

   警視庁及び埼玉県警察では、裏付け等の捜査を徹底し、事案の全容解明に
努めるとともに、通信回線事業者等への対策を働きかけることとしておりま
す。今後ともこの種事犯の厳正な取締りを推進するとともに、関係機関、事
業者と連携して抑止対策に努めてまいりたいと考えております。