国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成26年3月7日(金)8:53~8:58

2 場所 内閣府本府1階会見室

3 概要  特に私からは御報告することはございません。

  今日の一部報道で拉致被害者支援法に関して5年延長した上で、新たに退
職後に受け取る厚生年金を増額する特例制度を導入するというような報道が
あったんですけれども、事実関係はいかがでしょうか。

答  私も報道を見まして、「ん?」と思ったんですけどね。実は支援法改正の
流れを申し上げますと、2月12日に拉致問題対策本部のコア会合をやって、
その後、2月17日に支援のための第1回の局長クラスの会議をやって、そ
の後、2月24日に課長クラスの会議をして、キックオフしたということで
す。その中に私からも指示しているのは、新たに拉致被害者が戻ってくると
いうことをも想定して、来年3月31日で支援法の期限が来ますので、あら
ゆることを想定して検討の俎上に載せ、1年間ありますので、じっくり検討
してほしいという指示を私から出しています。当然、課長クラスの会議では、
そういった俎上に載せるべきものの列挙はされているんでしょうね。そこま
で私細かい話は聞いていません。でも、そういう中の一つにそういった項目
があるかもしれませんが、しかし、新聞記事にあるように「もう決定した」
とかそういうようなことは、まだ議論を始めたところですので、一切ないと
いうのが一番正しい今の答えだと思います。

  関連で、延長方針とか、延長幅は5年だとか、新たな制度導入というのも、
まだ未定ということでしょうか。

答  全く決まっていません。今後、しっかり課長クラスで議論していただいて、
私は司々で報告を受けることになっていますので、その報告を受けながら基
本方針を決定していくと、こういう手続になります。

  今の段階で決まっているというのは、何らかの支援を考えていくというこ
とぐらいですか。

答  あらゆる検討項目を俎上に載せますからね、こういうときには。10年経
ってこうやって更新していくわけですから、そのときにはこの10年間の対
応というのがどうだったのかということを幅広く関係者はもちろん、受給し
ている被害者家族の関係者の皆さん、あるいは被害者の皆様にお話を聞きな
がら、どういう対応をしていくべきか、どういうところを充実していくべき
か、どこに課題があるのか、こういうようなことを幅広く検討してやってい
くわけですから、その作業が今始まったというところです。これが実態です。
だから、ちょっとあまりにもあの記事は先行しすぎていると、全くああいう
事実はありません。

  同じ話で関連してなんですが、今の件なんですが、超党派の議員立法でや
るのかどうかというのが1点と、大臣のスケジュール感としていつ頃を目指
して、秋の臨時国会などで早めに考えているのかとか。

答  まず、この超党派での議員立法という記事も出ていましたけれども、私も
いつも山谷えり子特命委員長を始め党からの報告も受けていますが、そうい
うことは一切聞いていません。一方、確か特命委員会を26日に開いていま
すので、そこで拉致対策本部の事務局から支援法の期限が来るので、その延
長について検討会を作って対応しますという報告はしていますので、それは
党内で非公式に皆さんでどういうのがあるべきなのかなというような、公式
な場ではなくて、議員同士で話をしているということはもちろんあるんでし
ょうね。でも、それ以上のものではないと思います。

  厚生年金制度を増額して、特例制度を導入するとか。

答  だから、そういう具体的なことは一切議論していません。