国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成26年3月11日(火)9:50~10:00

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  私の方からは、今日、東日本大震災三周年追悼式を政府主催によりまして、
国立劇場において天皇皇后両陛下御臨席の下、各界代表の御参列をいただい
て実施させていただきます。国民の皆様には、追悼式の一定時刻、午後2時
46分に黙祷をしていただくよう改めて御協力をお願い申し上げたいと思い
ます。なお、午後4時30分頃から一般の方々の献花もお受けすることとさ
せていただきましたので、併せてお知らせさせていただきます。

      それから、今日で3月11日の三周年でございますが、警察におきまして
も、全国から延べ118万人以上の警察職員を被災地に派遣させていただき、
様々な活動を行ってきました。また、いまだに2,600人以上の方々が行
方不明となっていまして、身元不明の御遺体も100体近いことから、今後
とも集中捜索や身元確認を継続して取り組んでまいります。また、被災地の
復旧・復興は、治安の確保が前提となるため、パトロール、犯罪の取締り、
被災者からの相談対応等を引き続き行ってまいりたいと思います。引き続き
警察としても被災者の安全・安心の確保に向け全力を尽くしてまいります。

      それからもう一点警察関係で、道路交通法の一部を改正する法律の施行期
日を定める政令が決定いたしました。昨年、道交法を改正いたしまして、一
定の病気等に係る運転者対策の推進を図るための規定、あるいは放置違反金
の収納事務の委託に関する規定の整備、これは6月1日でございます。それ
からもう一点、環状交差点における車両等の交通方法の特例に関する規定の
整備ですけれども、これはラウンドアバウトという交差点です。これは既に
長野の飯田あるいは軽井沢で実証実験をいたしておりましたが、昨年の道交
法の改正によりまして、このラウンドアバウト交差点を取り組めるようにな
るということであります。イギリス等々では、ごく当たり前のように、この
ラウンドアバウト交差点を活用していますけれども、改めて日本でも採用す
ることによって、いくつかのメリットがあります。まず、一つは1時間に9
00台以下の通行量の場合には、交通渋滞の緩和にも資する。それから何と
言ってもラウンドアバウトのそのルールをきちっと守って走行していただけ
れば、事故が海外でも40パーセントから50パーセント近く防止できると
いう調査結果も出ています。それから、環境というか景観もきれいです。も
う一つ、今信号機を新設すると500万円ぐらいかかりますが、実際にラウ
ンドアバウト交差点、買収がなければ、その同等かもうちょっと安い費用で
できるというケースも、それは現場の状況によって変わりますけれども、そ
ういうメリットもたくさんございますので、こういった景観というのは、こ
れから日本に観光立国で2,000万人の観光客を世界から集めようとして
いる中で、こういう景観にもしっかり配慮して、外国人の皆様にもそういう
環境を体感していただくという意味からもこのラウンドアバウト交差点を推
進するということは意義があると思います。是非、地方公共団体におかれま
しても、そういった推進をしていただきたいということを私どもとしても期
待いたします。