国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成26年3月14日(金)8:49~8:55

2 場所 内閣府本府1階会見室

3 概要  

  日朝関係でお尋ねします。日本と北朝鮮両国の赤十字が19日と20日に
中国の瀋陽で再び会談を実施して、両国政府の外交当局者も出席します。日
本政府としてこれを利用して、野田内閣当時に北朝鮮の弾道ミサイル発射を
理由に延期していた外務省の局長級の公式協議再開に向けて、環境整備を図
るべきだとお考えかどうか、そして、北朝鮮が核、ミサイルで何も譲歩しな
くても、拉致問題の早期解決を図る観点から、その公式協議延期措置を解除
して再開に踏み切る必要があると考えますでしょうか。大臣の御認識をお願
いします。

答  まず、3月3日に日朝赤十字会談やりました。このフォローアップという
ことです。あくまでも日朝の赤十字間でやっていただくということで、日本
政府からは外務省や厚生労働省の方が同席されるというふうには聞いており
ます。あくまでもこれは日本人の遺骨の対応をどうするかという協議でござ
いますので、そういうふうに私は理解いたしております。もう一つ後段の方
については、日本の政府公式見解は、拉致、核、ミサイルを包括的に解決す
るということですけれども、私も総理もいろいろな場で申し上げているよう
に、日本には北朝鮮との間に拉致問題を抱えておりますので、これを二国間
で主体的に話をするということは喉のトゲを抜くという視点からも必要なこ
とでありまして、我々もこの拉致問題を解決するための話ができるならそれ
は積極的にそのチャンスを捉えていきたいというのが我々のスタンスであり
ます。今後は、その交渉の経緯とか中身ですから、これは私から申し上げる
わけにはいきません。今御指摘の局長級会議をするのかどうなのかというこ
とは、これはあくまでも政府間協議がどうなるかということでございますか
ら、そういった想定のことも含め、今私の方から申し上げるということはで
きないと思います。

  今おっしゃったように総理は、在任中に拉致問題解決への意欲というのを
繰り返し表明してこられまして、今トゲを抜くという表現をされたんですけ
れども。

答  これは1年前からそう言っています。

  歴代内閣と同様に拉致、核、ミサイルというのを掲げてはいるんだけれど
も、拉致、核、ミサイルの同時決着ということではなくて、拉致の先行解決
も視野にした交渉に臨むとそういうふうな考えでしょうか。

答  これは私ワシントンでも、アメリカの政府関係者がいる前でも、はっきり
去年も申し上げているように、交渉の入口において拉致問題を二国間の問題
として解決のための話し合いをやることはあるんだと、結果的にそれが拉致、
核、ミサイルの解決にもつながっていくと、こういうことを私は公式の場で
申し上げております。そのことは、いくたびかこういった会見あるいは公の
場で申し上げています。これが私たちの見解であります。

  小松内閣法制局長官について、国会での言動が問題になっています。大臣
も法令の審査などで法制局とはやり取りがある立場だと思うのですが、内閣
法制局長官についてどういう人物が適任なのか、小松さんが適任なのかどう
かその辺についてお願いします。

答  このことを私がお答えするのはふさわしくないと思いますので控えさせて
いただきたいと思います。もう官房長官がそのことについて何度も質問され
ています。それで実際お答えされています。内閣としての答えはそれに尽き
るということであります。

  今日の閣議や閣僚懇では、この話題について何かありましたでしょうか。

答  全くありません。