国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成26年3月20日(木)8:54~9:02

2 場所 内閣府本府1階会見室

3 概要  私からは、特に申し上げることはございません。今日で予算が成立する予
定でございますが、引き続きしっかり日本経済の再生、そして、私の所管政
策の実行のために引き続き心を新たにしてまた頑張ってまいりたいと思いま
す。以上です。

  日朝協議に関連してお聞きします。交渉に当たって、大臣は、北朝鮮につ
いて普通の国ではないと先日おっしゃっていたと思うんですけれども、自由
な報道とかもなくて、国民生活のこともあまり考えないと、平気で強硬な要
求をしてくるというそういう国柄だと思われるんですけれども、改めての質
問で恐縮なんですけれども、これからの協議、どういうふうな姿勢で臨んで
いくべきだと考えていらっしゃいますでしょうか。

答  私は普通の国ではないという言及はよくしていますけれども、皆さんも多
分同じ意識ではないでしょうかね。普通の国ではありませんよね。その上で、
今、日朝協議を19日に赤十字会談やっていますけれども、また、19、2
0日もやるというふうに承っております。交渉の途中経過でございますので、
その中身等々については、私の方から言及させていただくことは控えさせて
いただきたいと思いますが、総理もいつもおっしゃっているように、あらゆ
る場面を通じて拉致問題解決のためにそのチャンスを捉えていく必要がある
ということは、もう私も全く意識は同じであります。そういう認識に立って
これからも拉致問題解決、すべての被害者の帰国のために頑張ってまいりた
いと思います。以上です。

  関連して、大臣は、加えてとにかく被害者を返せと、ボールは向こうにあ
るという言い方をされていると思うんですけれども、向こうがどういうボー
ルを投げ返してくるか、そういうボールの見極めというのが難しいと思うの
ですが。

答  それは交渉の経緯とか中身の話ですので、これは今そういう話は申し上げ
るわけにはいきませんけれども、ただ、COIも最初は担当大臣の私や関係
者に、果たして日本には何人の拉致被害者がいるんだということを相当聞い
てきました。だけれども、最終的に私たちとしてはすべての拉致被害者を返
す、それは政府認定の有無にかかわらずということをはっきり我が国の基本
方針として言っていると、したがってボールは向こうにあるんだと、こうい
うことをカービー委員長もそれを御納得の上で、100人以上というCOI
としての御判断を出して、ああいう報告書を作ったと、こういうことであり
ますよね。そういうことからしても、向こうにボールはあるということであ
ります。

  核セキュリティサミットに合わせて、日米韓の首脳会談が開かれるのでは
ないかという見通し、そういった報道もあるんですけれども、もし開かれた
場合は、北朝鮮をめぐる核、ミサイルに加えて拉致も含めて期待する部分と
いうのはあるんでしょうか。

答  開かれるか開かれないか、そういう仮定の話でお答えというのは、私の方
から差し控えた方が適切だと思います。いずれにいたしましても、私たち政
府は、拉致、核、ミサイルを包括的に解決する。しかし、日本には拉致問題
という日朝間の問題を抱えている。したがって、その問題について主体的に
話をするということはあるんだということは、昨年来ずっと私も政府も言い
続けていることであります。

  日朝赤十字で出席されている先方の北朝鮮の外務省の劉成日さんが、めぐ
みさんの娘ウンギョンさんにお会いになったことに関して、家族が会えたこ
とは良かったというふうに、この辺はどんなふうに御覧になっていますか。

答  私は、ニュースで映像を見ました。あれは御社の映像かな。

  そういう言及の仕方をしているということは。

答  私も見ました。私どももその映像はしっかり見た上で、今後も対応してい
くということでございまして、それに対してどういう印象を持つかとか、そ
ういうことを私が言うこと自身があらぬ誤解を生みますから、それは控えさ
せていただきます。

  金正恩体制になってからの姿勢の変化とかいろいろなことをお感じだと思
いますけれども、そのことも含めての言及は。

答  まず、かつて北朝鮮は、お孫さんに会うときは「北朝鮮に来い」と言って
いましたね。それを第三国での面会を認めたと、これは北朝鮮の態度の変化
でありますね。これは客観的な変化です。昨日、総理もそのことを予算委員
会で言及しておられます。そういった北朝鮮の動きというものを詳細に分析
しつつ、拉致問題解決のために取り組んでいくということが私たち政府の責
務であります。

  その後、例えば横田さんたちとお電話でお話しされたりとかは。

答  そういったことについては、ちょっと控えさせていただきます。しかし、
横田さんを始め家族会の皆様とは、常に密接な連絡を取りながら信頼関係を
常に築いて取り組んでいるということは間違いございません。

  飯塚代表が今日帰ってこられますけれども、国連人権理事会で北朝鮮側が
席を立ったり、そういったこともありましたけれども、あの辺りは。

答  あれは席を立ったけれども、委員長がしっかり粛々と議事を進めましたよ
ね。あれは正しい運営の仕方でしたよね。