国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成26年4月25日(金)8:52~9:07

2 場所 内閣府本府1階会見室

3 概要   拉致関係でございますが、明後日27日に日比谷公会堂において家族会、救う会、拉致議連などが主催する国民大集会が、恒例のものでございますが開かれます。私も出席させていただく予定でございます。多くの方に御出席いただきたいということをお声掛けさせていただきたいと思います。
 また、もう一つ拉致問題の啓発の一環として、演劇の公演を政府が主催して取り組まさせていただきたいと思います。これは政府主催というか、厳密に言うと政府の拉致問題対策本部と神奈川県、横浜市、川崎市、相模原市の共催で開催されるもので、既に3月に新潟で行いましたけれども、今回は2回目の開催ということでございます。私もこの演劇は、昨年9月に俳優座で見させていただいて、非常に観客と出演者が身近なところで拉致問題をお互いに語り合おうというようなその一体感、そして、観客の心を強く揺さぶったと、私もそういう意味で涙を覚えるぐらいのすばらしい演劇でございましたので、是非政府もこういったものを支援できないかということで劇団側ともいろいろ話をさせていただきまして、最終的にこういう形で支援をさせていただくということになりました。既に29日に2回公演なんですが、事前にホームページ、あるいはチラシで出席者の募集をしましたら、もう既に満員だそうでございまして、今から申し込んでも、キャンセルがあれば御覧になることができると思います。こういった取組をさせていただくという、この2点を御報告申し上げます。

問  オバマ大統領が来日されまして、昨日、拉致被害者家族の皆さんとも会われました。大統領からは「サポートしていく」、「緊密に協力していく」という発言があったということなんですけれども、具体的にアメリカと、これまでも連携しているとは思うんですけれども、具体的に今後どう取り組んでいくか、連携していくのかお尋ねします。

答  まず大統領御自身が家族会と会って、そして、総理も同席、外務大臣、そして私、担当大臣も同席の中で、そういう発言をはっきりされた、これは極めて大きいですね。まず北朝鮮に対する圧力であることは間違いないと思います。それから、もう一つは具体的に協力をすると、特に安倍総理のことをこうやって手で、総理がすぐ横にいましたので、総理は大変この問題、強い決意で取り組んでいるということを言及しながら連携をしていくと言いました。その場にいないと雰囲気は分かんないですけれども、そういう意味では非常に前向きな発言をいただいたと思っております。実際もう立ちながら話をしましたので、横田さんとはほとんど顔がくっつくぐらいの距離で、30センチぐらいですかね、距離感だったですね。写真をこう渡して、特にウンギョンさんの写真をすっと早紀江さんがお見せしたら、背が高いですから大統領は、ふっと指を指しながら、これはお孫さんだろうということでぱっと最初にそのことを言いましてね。ですから、よくちゃんと御存知だなという印象を受けました。自分も娘が2人いるので気持ちはよく分かるというふうなことを言っておられましたし、そういうことで、今までも連携していますけれども、今後も更に連携の密度を深めていくということだと思っております。

問  関連で、具体的な面でいうと国連を通じた圧力とか、そういう面ですか。

答  そうですね。飯塚さんからは、昨日のぶら下がりのときに私申し上げましたけれども、COIがすばらしい報告書を出した。今後決議があるので、そういう御協力。それから、今後のフォローアップについても、是非アメリカにおかれましても大統領のリーダーシップでそういう取組をお願いしたいということがございました。そういったことは、しっかり大統領も承知をされていると思います。

問  関連で、昨日、面会自体はクローズドで公開されなかったんですけれども、これはセキュリティ上の理由だとか、どういう事情があったんでしょうか。

答  それはアメリカ側の意向ですけどね。ただ写真は公開されていましたよね。

問  アメリカ側の意向。

答  何ですかね。だと思いますよ。ただ、やっぱり雰囲気として、あんまり大勢ではなくて、親密に話をしたいなという、そんな雰囲気が場所の空気としてはありましたよね。

問  先ほど、飯塚さんからも国連のCOIの関係の決議のフォローアップをということで要請があったと思うんですが、大臣、日本政府として今後アメリカ側にはどのような。

答  これは外交チャンネルを通じて、あるいは拉致問題対策本部から国連関係者、あるいは同盟国、そして応援していただける関係者には、緻密にそういった取組の協力要請と、それから今後は何かというと、場所をどこにするかとか、どういう人選にするかという具体的な問題も含めてしっかり相談をさせていただいて、我々の考え方を伝えていきたいと思います。

問  場所というのは、リエゾンオフィスの。

答  はい、そうです。

問  今のお話の関連なんですけれども、場所はこれからということだったんですけれども、時期としていつぐらいまでにというような何か。

答  できるだけ早くね、スピード感としては、何か月もという感じではないと思いますよ。できるだけ早く決めていく。それはもうマルズキさんとか、キングさんとも会って話したときに、雰囲気はそんなに時間をかけてやるものではないというようなニュアンスの話はお互いにしています。みんなが納得できる形で、できるだけ早いタイミングでということだと思います。早くやることが結果として決議の中身、要するに圧力ですからね、あれは北朝鮮に対する。それを強化ならしめていくことになる。

問  拉致関連でまた別の話題なんですが、三谷内閣府参与と石川拉致問題対策本部事務局長がモンゴルを訪問されているんですけれども、官房長官会見でも明らかにされたんですが、改めて狙いとかそういうものを。

答  我々は、日本と友好関係にある国々で北朝鮮と国交がある国々とは積極的に連携していく、これは安倍内閣の基本方針であります。かつ、拉致問題対策本部の基本方針の中にもあらゆる手段を尽くして拉致問題解決のために取り組んでいくということがはっきり記されていますので、その一環として両名には現地に行ってもらったということであります。

問  今回、アメリカ大統領と拉致被害者家族の面会があった中で、新旧の事務局長が不在というのは、これはなぜそういうタイミングだったのでしょうか。モンゴルに行くタイミングがなぜ重なってしまったんでしょうか。

答  事務局長がいる必要があるんでしょうか。拉致問題担当大臣が同席していますのでね。拉致問題の政府の最高責任者・安倍総理、そして、担当大臣・古屋圭司、そして、外交チャンネルを通じる責任者・岸田外務大臣、この3人が同席していますよ。

問  アメリカ大統領との面会が急遽決まったのかなと思ったんですけれども、そういうことではないんでしょうか。

答  3人が同席をすれば、それは一番の、最高責任者3人がいるんですから、ちょっとその今の話は通用しないのではないでしょうか。あらゆる手段を尽くすということですから、皆さんそれぞれ司々で対応してもらうということですから、それに尽きると思います。