国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成26年8月29日(金)10:45~11:00

2 場所 中央合同庁舎第8号館共用会議室B

3 概要   閣議におきまして、9月1日、防災の日総合訓練について発言させていただきました。首都直下地震を想定した訓練でございます。閣僚には徒歩等による官邸への参集もお願いしております。また、現地調査訓練は相模原で行います。総理にも視察してもらう予定です。
 拉致問題でございますが、9月10日ですが、ジュネーブにおきまして政府の拉致問題対策本部主催による「北朝鮮による拉致を含む人権侵害に関する国際シンポジウム」を開催いたします。これは北朝鮮人権問題を取り上げて、その改善、解決を図ろうという気運が国際的にも従来になく高まっていますので、この気運を引き続き維持して、拉致問題という具体的なこの問題の解決に向けて、我が国が主体的に国際社会に対して連携の協力を図る良い機会だと考えています。シンポジウムには私も参加して基調講演を行う予定になっております。
 それから、この後、拉致関係では、「拉致問題を知る広場」ということで、本府のロビーで装いも新たに御披露させていただきたいと思います。ゲストに高校生の3人が、生徒会の役員でございますが、洗足学園高等学校の生徒さんもお見えになります。学校あるいはお子さんたち、そういった方に是非お越しいただいて、気軽に見ていただけるビデオもございますし、また、ブルーリボンバッチも、御寄付をいただいて、お持ちいただけるような制度も作っておりますので、是非お越しいただきたいと思います。ちょうど、この会見後20分後くらいで開会したいと思っております。
 それから、警察関係ですが、9月1日からいわゆる環状交差点、ラウンドアバウト交差点が施行されます。一部のメディアにも出ていましたけれども、現在34箇所が予定されているそうでございますが、引き続き、全国都道府県で、このラウンドアバウト交差点の採用に積極的に取り組んでいただくよう、私からも改めて道路管理者等々にお願い申し上げたいと思います。直進と右折事故が論理的になくなりますので、事故が少なくなります。それから、信号機がないので、待ち時間が少なくなります。それから、スピードが出にくくなります。直線道路でずっと信号がないところだとそのままどんどん行ってしまいますが、所々にラウンドアバウト交差点があることによって、スピードの抑制にもつながりますし、また、災害等で停電のときにも対応ができますし、それから何と言っても景観が全然変わります。イギリス等々ヨーロッパではラウンドアバウト交差点がたくさんありますので、これを御覧になると空がすごく広くなったような雰囲気になります。景観上も非常にプラスになりますし、また、これは安全上の問題はありますけれども、例えば真ん中のところは丸くなりますので、そこに自治会の方が普段花壇を手入れしたりとか、そういうような地域と一体となった整備というのもできるわけであります。よく信号を付けてくれという要望がございますけれども、信号を付けるにもLEDですと、新しいものだと場合によっては1千万円ぐらいかかるときがありますので、買収がほとんどいらない場合は、むしろラウンドアバウト交差点の方が費用的にも安く、なおかつそうやっていろいろなメリットがありますので、そんな取組を是非していきたいと思っております。また、ドライバーの方もちょっと走る雰囲気が変わりますので、この広報、啓蒙活動もしっかりやっていくべきだということで、DVDとかリーフレットとかポスターも警察で作って、広報に努めてまいりたいと思っております。
 警察関係では、もう1点、過日、総務大臣との間で3年間で3,000人の警察官の増員要求について一応合意することができました。警察官の増員は、今、DV、ストーカー犯罪あるいは特殊詐欺、暴力団対策等々、非常に各都道府県からの増員についての強い要請がございますので、3年間の計画的な増員要求について認められたということでございますので、しっかり計画的に配置を進めてまいりたいと思っております。

問  拉致問題でジュネーブでのシンポジウムなんですが、時期的にも北朝鮮からの第1回目の報告も近いとされていますけれども、それに向けても世界に発信する意味合いというのがあるんでしょうか。

答  総合的に判断してそういう対応をしています。

問  「拉致問題を知る広場」の件で、ブルーリボンバッチの話があったんですけれども、これは例えば救う会とかから寄付してもらって、来た子どもたちに持って帰ってもらうということですか。

答  募金箱を置きます。募金箱を置いて、その中に入れていただいて、それでお持ち帰りいただいくということなんです。あくまでも募金をいただくということです。無料で配るというわけではありません。

問  山本美保さんの人権救済の申し立てに関して、日弁連が決定をされまして、9月3日に警察庁に執行を行うということだと思うんですけれども、それに対して特定失踪者問題調査会の荒木代表が内閣改造と日程が重複するために、警察庁側が意図的にその日にしたのではないかと申し入れを行っているんですけれども、受け止めと、実際に執行となった場合の対応をお願いできますでしょうか。

答  まず報道は承知していますし、実際そういうデモが行われているということも承知しています。文書をしっかり提出されれば、然るべく適切に対応したいと思います。荒木さんからは、私は決して知らない仲ではないので、もう十数年の仲で。メールもありましてね。山本美保さんの件については、こういうことで、警察庁の前でデモに参加しますので、あしからずというようなメールが私にも入っています。ただ、今度、ジュネーブのシンポジウムに特定失踪者問題調査会の代表として行っていただく予定ですけれども、名代の方は村尾さんが参加してもらうことになっておりますので、よろしくお願いいたします。

問  9月3日自体は、特に警察庁で意図的に何かをしたという受け止めはされていないですよね。

答  そこは今までと同じ考えで対応しています。

問  ジュネーブのシンポジウムでの基調講演なんですけれども、9月3日が内閣改造で、9月10日のジュネーブの基調講演で出席されるという話で、これは改造後も拉致問題担当大臣を続けていきたいという意気込みの表れと考えていいのでしょうか。

答  閣僚の人事と党の幹部の人事は、すべて総裁総理の専権事項です。以上です。あらゆるシミュレーションを考えてこういう日程でございます。

問  拉致問題担当大臣として出席されるのか、それとも、もし仮に交代されたとしても古屋大臣が出席されて公演されるのでしょうか。

答  これは、あらゆるシミュレーションを想定して作っております。それがお答えでございます。