国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成26年9月16日(火)10:50~10:59

2 場所 中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B

3 概要   本日の閣議において、「当面の死因究明等施策の推進について」が決定されました。これは、死因究明等の推進に関する法律が今月20日をもって失効しますことから、同法失効後の政府における死因究明等に関する施策の推進体制について定めるものであります。
 政府としましては、同法に基づき決定された「死因究明等推進計画」に掲げられた各施策について、関係府省庁が連携して総合的・計画的に取り組んでいくことにより、引き続き我が国の死因究明等の推進を図ってまいります。以上です。

問  明日、9月17日で第1回の日朝首脳会談から丸12年という月日を刻むわけですけれども、この12年の歳月というものに関して大臣の所見と、今、正に再調査が行われていますけれども、第3回の日朝首脳会談というのは、どのような場合が想定されるのかという辺りを教えていただけますでしょうか。

答  12年ということで、拉致問題の解決が見られないというのは、非常に遺憾であります。拉致・核・ミサイルの包括的解決なくしては、国交正常化はないという大原則は変わっていないわけですし、また、今、日朝協議の場で第1回の報告があるであろうという時期でございますので、北朝鮮はすべての被害者の1日も早い全員帰国という、日本が要求していることをきちんと認識してほしい、認識すべきだと思っています。首脳会談に関しましては、そのような予定はございません。

問  先日、北朝鮮が人権に関する報告書というものを13日に発表しました。「日本の一部勢力が拉致問題を悪用し、北朝鮮を人権侵害国と仕立て上げようとしている。」このように非難していますけれども、これについての受け止めと、先ほどの質問とも被りますけれども、人権侵害を行ってきた北朝鮮、拉致をした北朝鮮に対して、改めてどのようなことを求められますか。あと、ジュネーブから戻られた際、今後、拉致問題で北朝鮮の人権問題について、国連の場で取り上げながら、年末の国連総会に向けて、何らかの決議というか、そういったことを行っていきたいというような趣旨のことをおっしゃったと思うのですが、これについてどのようなスケジュール感というか、今どう思っているのか教えていただけますか。

答  日本の一部勢力がということでございますけれども、そうではなくて、国連の人権理事会に北朝鮮の人権問題と拉致問題に関する調査委員会が作られまして、そして、371ページの報告書が出たわけです。そして、それに基づいて今年3月に高いレベルの北朝鮮の人権問題と拉致問題を解決する各国の連携を、高いレベルの決議で採択されたわけでありまして、普遍的な価値観に基づいて、そして、世界の国々がこの報告書に書かれている事実に基づいて、決議をしたわけでありまして、私がスイスの国連の場で基調講演シンポジウム、そして、各国の大使と個別にお話もしました。各国で取り組んでいこうと、アメリカの大使はこれは事実なのだから、完全に日本を支援すると言われておりますし、これは普遍的な価値観に基づいて、北朝鮮の人権問題、拉致問題は解決すべきであるというのは世界の総意だと思いますので、北朝鮮はそれを受け止めて、尊厳ある国として国際社会の仲間として発展するためには、この人権問題、拉致問題の解決というのを受け止めるべきだと思っています。今後、決議の採択から6ヶ月経ったということで、9月にシンポジウムを企画して、実現したわけですけれども、今後、国連総会が始まりまして、その場所でどのような議論の場を作っていくか、そしてまた、年末総会でどのような決議をしていくか、それぞれの大使と意見交換はしました。ということなので、今後、具体的にその実現に向けて進めていくということであります。

問  大臣補佐官を任命できるようになったと思うのですけれども、山谷大臣は大臣補佐官を任命されるようなことを御検討されているのか。

答  今のところはまだ考えておりません。

問  北朝鮮からの特別調査報告の時期等については、先ほど触れていましたけれども、見通し等は立っているのでしょうか。

答  日本側からは誠実にということを常に言っております。北朝鮮側からは、具体的な日時、形態と言いますか、そのようなことはまだ示されていない状況にあります。