国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成26年10月7日(火)8:30~8:37

2 場所 参議院本会議場中庭側廊下ぶら下がり

3 概要

問  まず御嶽山のことについてお伺いしたいのですけれども、台風で捜索の状況が止まっていたと思いますが、今日から再開しましたけれども、これから御嶽山の捜索をどのようにされていくのでしょうか。

答  台風18号の大雨などによる土砂災害によって2名の方が亡くなられているほか、静岡市で浸水被害や土砂崩れによる鉄道被害などが発生しました。亡くなられた方に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。政府としましては、台風の接近に備え、10月3日と5日に警戒のための関係省庁会議を開催し、早めの積極的な避難など被害防止に取り組むよう、自治体への情報提供や国民への呼び掛けを行ってまいりました。今後、詳細な被害情報の把握に努めるとともに、道路、鉄道、ライフライン等の早期復旧など、被災地の支援に取り組んでまいります。
 一方、御嶽山の対応についてなんですけれども、台風の影響で日曜日と月曜日、5日、6日は救助・捜索活動を中止せざるを得ませんでした。本日の朝6時43分からヘリ先遣隊による上空、地上から今安全確認中です。尾根のところは、かなりまだずぶずぶの状態で、ヘリ本体と地上部隊は現在待機中ということです。それで火山灰のぬかるみという大変な状況の中でありますので、御家族のお心を心しつつも、二次災害に注意しながら、今、全力で確認をし、また、できるようならば進めてまいりたいと思います。

問  拉致問題なんですけれども、先日、北朝鮮の高官が韓国の方を訪れまして、南北で会談を行ったんですけれども、南北の接近と日朝拉致問題への影響というのはどのようにお考えか教えてください。

答  その会合については、注視していかなければならないと思います。そしてまた、核・ミサイル、そして拉致問題の解決については、日、米、韓の連携というのが重要であります。日本といたしましては、拉致問題最優先ということで、引き続き取り組んでいきたいと思っています。

問  もう一点なんですが、今日、日本時間は明日になるかもしれませんけれども、国連の方で北朝鮮が自国の人権についての取組というのを発表するような会合を設けようというような動きもあるんですけれども、その点について、先日、報告書も提出されましたが、どのようにお考えでしょうか。

答  そのような報道は承知しております。今年2月に国連の調査委員会で北朝鮮の人権問題、そして、拉致問題の約400ページの報告書が出されまして、国連の中で北朝鮮の人権問題と拉致問題の解決をしなければいけないという共有認識が生まれているところだと思っています。

問  一部の報道で、中東のテロ集団、イスラム国に日本人の学生がメンバーとして加入していたという報道もなされておりますが、それについての対応、また見解をお聞かせ願えますか。

答  まだ捜査中でございますので、詳しいことは控えさせていただきたいと思います。警察としましては、9月24日に採択された外国人テロ戦闘員問題への対処等を内容とする国連安保理決議第2178号を踏まえ、今後とも関係省庁と連携を図りながら、テロ関連情報の収集、違法行為の取締り、そして、テロの未然防止対策に積極的に取り組んでいきたいと思っています。

問  拉致の関係で、平壌に行く、行かないという判断の時期の目途が立っていれば教えていただきのですが。

答  まだ立っている状態ではありません。

問  先日、川崎で横田早紀江さんにお会いになったときに、平壌に行くという方向で、大臣が御理解を求められたというようなことはあったのでしょうか。

答  それはございません。家族会と面談した際に、外務省からその説明も含めてありまして、家族会の方たちがいろいろ意見を言ったというような状況です。

問  家族会の方からの御意見というのは、総理等には御報告されて、総理はどういった御反応とかというのは。

答  それについては、詳細は控えさせていただきたいと思いますが、御報告はいたしました。