国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成26年10月21日(火)9:29~9:37

2 場所 中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B

3 概要   本日、午前に国際法曹協会東京会合における北朝鮮人権セッションでの講演のため来日中の、マイケル・カービー元北朝鮮における人権に関する国連調査委員会委員長との面会を予定しております。拉致問題において、北朝鮮の誠実な行動を引き出すべく、国際社会との連携を引き続き強化する必要があり、元北朝鮮における人権に関する国連調査委員会、COIの委員長として幅広い知見と影響力を有するカービー元委員長と有益な意見交換ができることを期待しているところであります。以上です。

問  昨日、松島大臣と小渕大臣が共に辞任されました。安倍内閣は女性の輝く社会というのを掲げて、先の改造で女性閣僚を積極的に登用してきた経緯があるわけですが、結果的に女性閣僚が政権の足を引っ張る形になってしまいましたが、大臣も同じ登用された女性閣僚としてどのように受け止められたかということをお願いします。

答  男性・女性というよりも、それぞれ適材適所で閣僚にということであったと思います。これで女性活躍の推進が遅れるとか、あるいは男性も含めて生活との調和のある日本社会を目指そうという、こうした動きが遅れることはあってはならないですし、政権としても推進していく方向で、地道に実績を積み上げていきたいと思っています。

問  関連で、一度に二人の閣僚の方が辞められるというのは異例なことだと思うんですけれども、政権に与えるダメージに関してはどのようにお考えでしょうか。

答  安倍内閣のアベノミクス、経済再生、そして、外交・安全保障をしっかりとして、国際社会に貢献する日本を作っていくんだという、そのことは全く変わっておりませんし、それから、地方創生、女性活躍の推進という、これも積極的に国民の皆様の期待に応えるべく、邁進していかなければならないと思っています。

問  昨日、政府が拉致問題で訪朝団を北朝鮮に派遣するという方針を決めましたけれども、改めて時期や規模についてどのようにお考えかということと、拉致問題対策本部、警察庁を所管する大臣として、次のメンバーにはどのような人選を考えていらっしゃるか、そのことについてお伺いできたらと思います。

答  時期や規模や誰をということは、まだ決まっているわけではございませんで、総合的にこれから考えていくということであります。ただ、昨日、家族会の皆様と約2時間近くお話しいたしました。また北朝鮮のペースに乗せられたり、騙されたり、時間稼ぎをされたりするのはたまらないということで、慎重論も根強かったわけですが、そこは政府としてのいろいろな分析の中で、そして、何よりも拉致問題が最優先だということをきちんと伝える、打ち込んでいく、そして、救出につなげるということが一番の目的だということを御理解いただいたと思います。そうした目的のために、いつの時期、どのような規模でということが決まっていくと考えております。

問  関連なんですけれども、昨日、家族会の方々から訪朝の方針が決定したのであれば、是非強い態度で臨んでほしいというようなことも、あと中には拉致対の方々から是非もっと人を出してほしいと、こういった意見もありましたが、そういう意見に対しては改めてどのように。

答  当然、救出のための戦いだという、この基本はもっと強く示しながら救出につなげてほしいというのが、当然の願いでありまして、そうした視点から、繰り返しになりますけれども、今度の訪朝を考えていきたいということであります。

問  冒頭の質問に戻って恐縮なんですけれども、大臣も今国会の予算委員会で在特会の関係等について、野党から質問を受けたと思います。改めて恐縮ですが、在特会との関係について大臣のお考えと、更に今後の国会の審議等で説明が求められることがあると思いますが、どのような姿勢で臨まれるかというのをお聞かせください。

答  政治家ですから様々な場所で、いろいろな方に写真撮影を求められれば、撮影するという中で、私自身がその方がそういう方だとは全く知らずに撮ったということでありますけれども、なかなかあなたはどういう活動をして、どういう考え方の持ち主ですかということを一つ一つ聞いて、あなたはいい、あなたは駄目ということが、なかなか政治活動の中で難しいということは御理解いただけるのかなと思います。その上でヘイトスピーチをしたり、また、いろいろな威力業務妨害等で検挙されたという在特会の活動は遺憾に思っています。特にヘイトスピーチにおいては、民族の差別、あるいはいろいろな暴力的な心を煽って対立的な状況を作っていくというようなことは、平和な、寛容な、愛に満ちた社会を作りたいと思っている人々、私もその一人でありますけれども、そうした心情に対する反対の行動でありますので、違法性があれば法と証拠に基づいて、厳正に対処していきたいと思います。