国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 平成26年10月23日(木)11:25~11:28

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。山谷委員長は、国会対応のため欠席です。委員は、全員出席です。議題事項については、「国家公安委員会の権限に属する事項の専決区分の整備案」等について説明があり、原案どおり決定いたしました。その他、警察庁から報告事項について報告がございました。以上です。

問  長官にお尋ねします。インターネット・ホットラインセンターの今年上半期の運用状況がまとまりました。違法情報の通報件数を見ますと、海外サーバーからの発信、いわゆる海外案件が国内案件を初めて上回ったという状況にあります。今回の結果についての御見解、対策についてお願いします。

答  (長官)本年上半期のインターネット・ホットラインセンターで受理した通報件数が7万6,691件、前年同期比で約1万5,000件増加であります。その理由としては、先ほど御質問にもありましたように、海外のわいせつ画像等の違法・有害情報の通報件数が増加したことが主な要因ではないかと思っております。
 海外のわいせつ画像等の削除につきましては、これは各国の国内法で必ずしも違法とされていないことから削除は困難な場合が多いわけであります。しかしながら、当該サイトへの国内からの投稿者の取締りは従前から実施しているところでありまして、今後も鋭意取締りを推進していきたいと思っております。
 また、近年、社会問題となっております危険ドラッグに関するインターネット上の広告につきまして、この度ホットライン運用ガイドラインが改訂され、新たに違法・有害情報に追加されたことによって、インターネット・ホットラインセンターによる警察への通報やサイト管理者等への削除要請が可能となりました。これによって、危険ドラッグの乱用による重大な事件・事故の未然防止、危険ドラッグの取締りに資することになろうと考えております。
 警察としては、関係機関等と連携を図り、引き続きインターネット・ホットラインセンターの効果的な運用を推進することにより、様々な違法・有害情報を排除する取組を強力に進めてまいりたいと考えております。