国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成26年12月16日(火)10:37~10:44

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   本日、閣議前に鳥インフルエンザ関係閣僚会議及び犯罪対策閣僚会議が開催されました。
 鳥インフルエンザ関係閣僚会議では、私から警察の対応について説明いたしました。警察では、防疫措置実施地域において、感染対策を実施した上、必要に応じて警戒活動、周辺における交通規制を実施することとしています。また、警察庁では、地域課長を長とする「警察庁対策室」を設置し、各都道府県警察に対し、関連情報の収集、防疫措置の支援、交通規制等の諸対策の実施を指示しています。
 総理指示を踏まえ、鳥インフルエンザの感染拡大防止のため、関係省庁と連携し、必要な対策を実施してまいります。
 犯罪対策閣僚会議においては、国家公安委員会委員長として、国際テロ対策、振り込め詐欺を始めとした特殊詐欺対策、サイバー空間の安全・安心の確保に向けた対策、ストーカー事案等の人身安全関連事犯への対策、危険ドラッグ対策について説明させていただきました。
 警察としては、今後とも「世界一安全な国、日本」の実現に向け、各省庁との連携の下、総合的な取組を強力に推進してまいります。

問  先の総選挙で自公が3分の2の議席を獲得しました。一方で、投票率は戦後最低の52パーセントになったわけですけれども、大臣の選挙に対する受け止めをお願いします。

答  私も各地を回りまして、景気回復、好循環のこの流れを止めてはいけないということを訴えつつ、そのためにも安全・安心というのは基盤でございますから、治安対策、また拉致問題の解決、防災への対応ということを訴えてまいりました。3分の2、与党でいただきまして、その重さを受け止めつつ、丁寧に謙虚にすべての国民の皆様の御期待に沿えるような政策を一丸となって、安倍内閣としてやり続けていかなればならないと思っています。

問  閣僚が全員留任の方向とされています。拉致問題についても昨日の自公の連立合意文書で、我が国が納得できる調査結果を求め、一日も早い全員帰国を実現するという文言が盛り込まれました。平壌の協議後の、現在の協議の進展状況を含め、今後の日朝協議の見通しについてお願いします。

答  留任の問題は最後まで総理の専権事項だと思っておりますけれども、拉致問題に関しましては、一日も早い正直な情報を報告を出すようにということを日本政府として求めていることでありますので、引き続き強く求めていきたいと思います。また、選挙期間中、今日までですけれども、北朝鮮人権侵害問題啓発週間でありました。北朝鮮に向けてのラジオ放送、日本、韓国、アメリカの担当者等ともシンポジウムを行ったり、また、国際セミナーを行ったり、いろいろな形で努めてまいりましたし、今週にも国連総会で非常に高いレベルの決議がなされようとしている、そうしたいろいろなことを懸命にやりながら、すべての被害者の帰国ということを果たしていきたいと思っています。

問  拉致問題については、拉致被害者の家族、飯塚代表であったり、選挙があって停滞が懸念されるといったことで、一日も早い解決を求めていますけれども、代表からは今年の解決はなかなか厳しくて、来年も早々に早く解決してほしいというようなことをおっしゃっていますけれども、そういったことについての反応やスケジュール感についてお願いします。

答  政府といたしましては、早く第1回目の報告をするようにということを求め続けているわけでございまして、選挙で停滞ということは全くなかったと思っております。情報収集、そして、様々な働きかけというのは懸命にやり続けてきておりました。

問  菅官房長官は先に長官会見でおっしゃったときには、常識的には年内に報告があるのではないかみたいなことをおっしゃっていましたけれども、これについて目途やそういったことは一切、今のところ特に見通しはないのでしょうか。

答  北朝鮮側は早く誠実に答えるべきだと思っています。