国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成26年12月18日(木)11:21~11:26

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。川本委員は欠席です。議題事項については、「国家公安委員会委員長に対する開示請求の決定」等について説明があり、原案どおり決定いたしました。その他、警察庁から報告事項について報告がございました。以上です。

問  大臣にお伺いします。「警察庁における女性職員の活躍と全職員のワークライフバランス推進のための取組計画」が策定されました。これについての御所感をお願いします。

答  (大臣)本日、「警察庁における女性職員の活躍と全職員のワークライフバランス推進のための取組計画」を策定した旨の報告を受けました。
 女性の活躍を推進することは、政府の重要課題であると認識しております。警察においては、これまでも女性の視点を反映した業務運営に取り組んできたところでありますが、これを機に更に積極的に取り組んでいただきたいと思います。この取組に加えまして、男性を含めた全職員がワークライフバランスの取れた健康で豊かな人生を歩めるようにすることは、警察組織を質的に強化するものであり、多くの人に信頼される強くて優しい警察の実現のために不可欠なものと認識しております。今後は、本計画に基づく着実かつ積極的な取組を期待しているところであります。
 私自身も3人の子どもを育てながら働いてまいりましたけれども、周囲の理解や環境整備というものは欠かせないと考えております。また、先般、警視庁の女性警察官の皆様と有村女性活躍推進担当大臣と懇談の場を持ちましたけれども、皆様は非常に意欲的であり、また、男性職員も非常に理解があるという状況の中で、更に意欲的に取り組んでいきたいと思っています。

問  長官にお尋ねします。京都府で中華料理チェーン店の王将の社長が射殺されて間もなく1年になります。これまでの捜査状況と今後について長官の所感をお願いします。

答  (長官)平成25年12月19日未明に京都市山科区におきまして、飲食店チェーンの会社社長が拳銃で射殺された殺人事件があり、間もなく1年を迎えます。この事件は、住宅街において、拳銃を用いて敢行されており、その結果の重大性はもとより、国民に著しく不安を与えた極めて凶悪な犯罪であります。一日も早い解決を期待する声も大きいと認識しております。
 現在、京都府警察におきまして、捜査本部を設置し、被疑者の検挙に向けて鋭意捜査を進めているところでありますが、警察庁といたしましても、引き続き事件解決に向けてできる限りの支援、督励を行っていきたいと考えております。

問  長官にお尋ねします。旧薬事法の改正法が昨日施行されました。危険ドラッグ対策の強化というのが柱になっていますけれども、今回の改正法も踏まえまして、警察として危険ドラッグの取締り・対策にどう取り組んでいかれるのか改めてお考えをお願いします。

答  (長官)危険ドラッグにつきましては、その影響によるとみられる事件・事故が多発しておりまして、非常に深刻な問題であると認識しております。こうした中、警察におきましては、関係機関と連携した販売店舗の実態把握、あるいは、これに対する捜査等を徹底するとともに、国際的にも関係各国と情報交換を実施するなどしてまいりました。これらの取組の結果、本年11月末までに危険ドラッグに係る検挙は、622事件、725人に上っているところであります。
 今後とも厚生労働省、都道府県等の関係機関と連携いたしまして、今般施行されました旧薬事法、医薬品医療機器等法の改正法を始めとする各種法令を適用した取締りの強化や、危険ドラッグの危険性についての啓発を強化するなど、政府の緊急対策に掲げられた施策を的確に推進し、危険ドラッグによる危険をできる限り減らしてまいりたいと考えております。