国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成27年2月5日(木)11:26~11:30

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。委員は全員出席です。議題事項については、「国家公安委員会の所管する法令の規定に基づく民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する規則の一部を改正する規則案に対する意見の募集」などについて説明があり、原案どおり決定されました。その他、警察庁から報告事項について報告がございました。
 定例会議の状況については以上ですが、ここで警察庁国際テロ対策推進本部の設置について申し上げます。
 昨日、警察庁において「警察庁国際テロ対策推進本部」が設置されました。この推進本部は、シリアにおける邦人人質殺害事件を受け、従来以上にテロの脅威が現実のものとなっていることを踏まえ、改めてテロの未然防止及びテロへの対処体制の強化に取り組むための諸対策を検討・推進することを任務とするものと承知しております。
 今後、本推進本部を中心として、テロ対策を更に推進するよう警察を指導してまいる所存でございます。

問  大臣にお尋ねします。シリアで日本人二人が殺害されました、その事件の捜査状況、方針と、先ほど警察の国際テロ対策推進本部の設置の話もありましたが、今後の国際テロに対する対策全般についてお尋ねします。

答  (大臣)2月1日、警察庁長官は、「シリアにおける邦人殺害事件」に関して、関連する警視庁及び千葉県警察に対し、所要の態勢の下、合同して捜査を遂行するよう指示し、警視庁と千葉県警察が、合同捜査本部を設置したものと承知しております。
 今後、関連画像の分析、鑑定等の実施、被害者の足取りに関する捜査、関係者からの聴取等を行うほか、必要に応じて関係国の捜査機関に協力を依頼することとなるものと承知しています。
 今後のテロ対策についてでありますが、海外の治安情報機関と協力した国際テロ関連情報の収集・分析、関係機関と連携した水際対策、重要施設等の警戒警備等を強力に推進しつつ、昨日設置いたしました「警察庁国際テロ対策推進本部」において、テロの未然防止及びテロへの対処体制の強化に更に取り組んでまいる所存でございます。

問  長官にお尋ねします。福岡県豊前市で小学校5年生の女の子が亡くなる事件がありました。男を死体遺棄容疑で逮捕したところですが、幼いお子さんが被害に遭われた事件で地域の方々の不安もあるかと思います。この事件についてのお考えをお尋ねします

答  (長官)お尋ねの事件については、福岡県警察において、1月31日に小学5年生の女児の死体を遺棄したという容疑で、2月1日に被疑者を逮捕したものであります。
 本件は、小学5年生の女児が被害に遭った、誠に痛ましく、かつ、社会に不安を与えた事件でありますが、福岡県警察において、事案の全容解明に向けて、所要の捜査を推進していくものと承知しております。