国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成27年4月3日(金)10:46~10:55

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   拉致問題関係であります。本日14時から官邸において、総理が飯塚繁雄家族会代表、横田滋、早紀江御夫妻を始めとする家族会の皆様と面会いたします。私もその場に同席いたします。去る3月1日に開催されました家族会、救う会合同会議の場で決定された今後の運動方針で総理との面会の要望がなされましたが、本日の面会はそうした家族の御意向を踏まえ行われるものであります。

問  拉致問題の関係で、北朝鮮が先日国連決議と朝鮮総聯の許宗万議長の家宅捜索に対して反発して、日朝間の対話ができる状態にないという通知文を送ってきました。この受け止めについてお願いします。

答 日本側は昨年5月の日朝合意を誠実に履行しているわけでありまして、今回の北朝鮮側の発表は全く受け入れることができません。遺憾であります。政府としましては、北朝鮮側が日朝合意に従って、迅速かつ正直に報告を出してくることを強く求め続けます。

問  関連で、今回の反発によって、初回報告が未だ得られていないわけですけれども、より一層遅れそうだと考えられますでしょうか。

答  日本としましては、誠実な正直な迅速な報告を求める。全力で求め続けるということには変わりません。

問  昨日、拉致議連の総会がありまして、飯塚代表からも「果たして今のやり方でいいのか疑問を感じられる」というような発言もありました。今日、総理とも面会されるわけですけれども、今の枠組みというものが機能しているのか、失敗ではないかという他の方の意見もあったわけですけれども、今の日朝交渉の枠組みの現状についての認識をお願いします。

答  長きにわたって閉ざされていました日朝協議の扉が開いたわけであります。その中で、日本といたしましては、拉致問題の解決が最重要、最優先課題であるということを強く伝え続けているわけでございます。御家族の思いはいろいろあろうかと思います。本日その思いを総理にお伝えいただいて、政府としてしっかりと受け止めていきたいと思います。

問  先ほどの質問に関連して、北朝鮮からの通知文ですが、朝鮮総聯トップの許宗万議長の捜索に関しての反発をとらえてということなんですけれども、現時点では警察の捜査等に関してどうお考えか、今後の展開についてもしおっしゃれることがあればお願いします。

答  北朝鮮の通知の発表は承知しております。警察といたしましては、法と証拠に基づいて捜査を行っているものと承知しております。

問  拉致についてなのですが、1点目は、昨日の通知の中で国連などでも北朝鮮の問題というのを取り上げたことについても批判している内容でしたけれども、山谷大臣、今度5月にアメリカに行かれて国連の方々とも意見交換されたりすると思うのですけれども、そういった方針に変更がないかということと、今後もこのような国際的な場で国連などと連携しながら、北の問題を訴えていくかということについてお伺いします。もう1点、昨日、北朝鮮が通知したことによって、御家族の方々から憤りの声だったり、懸念の声もあるようですけれども、今日、総理と山谷大臣、面会の場ではどのように御家族に説明されるのかということをお伺いできたらと思います。

答  昨年、国連の北朝鮮に関する人権状況と拉致問題に関する報告書が出されまして、昨年末の国連総会では強い文言での決議、そうした状況を解決しなければならないという決議が採択されたわけでございます。賛成116か国、反対20か国であったわけでありまして、安保理の議題にもなっておりまして、国連、国際社会の関心が非常に高まっているという状況にあります。それは当然のことだろうと思っております。私が5月にニューヨークで国際社会の場に向けて広く訴えていくという計画については全く変更ございません。そして、本日、御家族と総理の面会の場でどのようなということは、今は控えさせていただきたいと思います。

問  昨日の北朝鮮からの通知の後に、総理から何らかの指示のようなものがあったかどうかについてお願いします。

答  直接というよりも、いろいろな状況をいろいろ交換しているところでございます。