国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成27年5月12日(火)8:58~9:05

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   特に積極発言はございません。

問  2点、まず北朝鮮の総聯議長の息子が今日逮捕されましたけれども、前回、議長宅への捜査が、非難声明などが出されて、日朝協議が開かれない状況になっているというような反発も出ましたけれども、今日、議長の息子の逮捕自体についての受け止めと、拉致問題への影響についてお願いします。

答  御指摘の事件につきましては、本日、北朝鮮から松茸を不正に輸入したとして、警察において被疑者3人を逮捕したものと承知しています。
 政府といたしましては、拉致、核、ミサイルといった諸懸案の解決に向けた北朝鮮の前向きで具体的な行動を引き出すため、現在継続している対北朝鮮措置を着実に実施していくこととしておりまして、そのことの実効性を確保するということが重要であると考えております。拉致問題は、安倍政権にとって最重要課題でありまして、引き続き、すべての拉致被害者の帰国に向けて対話と圧力、行動対行動の原則を貫き全力を尽くしてまいります。
 日朝協議に与える影響ということでございますけれども、警察は法と証拠に基づいて捜査を進めているものと承知しております。政府としては、北朝鮮側が日朝合意に従い、迅速に調査を行い、速やかにかつ正直に結果を日本に通報するように、強く求める立場に変わりはございません。引き続き、すべての拉致被害者の帰国を実現し、対話と圧力、行動対行動の原則を貫いて全力を尽くしていきたいと思っております。

問  同じような質問を重ねてなんですけれども、前回、朝鮮総聯議長宅を家宅捜索された際に日朝協議が開かれないというそういった非難の声明が出ましたけれども、もし北側がそのような継続の捜査に関連して、日朝協議の遅れなどについて言及されたり、そういったことをすることが予想されますけれども、そういうことは大臣としては認められないという考えでしょうか。

答  当然であります。警察は、法と証拠に基づいて捜査を進めているわけでありまして、日本側は日朝合意を誠実に履行しているわけであります。日本は全員の救出、帰国というものを引き続き求め、全力を尽くしてまいりたいと思っています。

問  自民党拉致問題対策本部が、明日、制裁強化を検討するPTを発足させます。その受け止めと、1か月を目処に政府に提言をするということですが、政府としてもこのまま目処とされる1年の再調査期限が近づいているわけですが、このまま進展がない場合に制裁強化についてどのような考えなのでしょうか、その辺をお伺いできますでしょうか

答  自民党の拉致問題対策本部が、制裁、再制裁の検討も含めて検討を始めていくと、目的は拉致の被害者の救出であります。どのような検討がなされていくか見守っていきたいと思っております。政府といたしましては、全員の救出のために様々考えているところでございます。情報収集もしているところでございます。