国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 平成27年6月4日(木)11:20~11:24

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。山谷委員長は、国会対応のため欠席であります。委員は全員出席であります。議題事項について、「風俗環境浄化協会に関する規則の一部を改正する規則案」等について説明があり、原案どおり決定いたしました。その他、警察庁から報告事項について、報告をいただきました。以上です。

問 長官にお尋ねします。5年後の東京五輪、来年の国内サミットに向けて、警備局で「国際テロ対策強化要綱」をまとめました。今後の対策について、長官にお伺いします。

答 (長官)来年の主要国首脳会議や2020年オリンピック・パラリンピック東京大会は、国際テロ組織やテロを実行しようとする者にとって格好の攻撃対象となり得るものであると認識しております。また、ISIL、いわゆるイスラム国は日本国民をテロの対象とすると述べており、我が国においても、テロの脅威が現実のものとなっている状況にあります
 こうした厳しいテロ情勢等を踏まえまして、今般、「警察庁国際テロ対策強化要綱」を策定したところでありますが、今後、同要綱に基づいて、全国警察が一体となって、情報収集・分析、水際対策、重要施設の警戒警備、テロ対処部隊の能力向上等の取組を強力かつ着実に推進してまいる方針であります。

問  長官にお尋ねします。日本年金機構に対するサイバー攻撃が発覚したところです。多数の情報が流出しているところですけれども、それに加えまして、年金機構を名乗った不審な電話もかかってきているところです。今回の問題、事件に対する警察としての対応についてお尋ねします。

答  (長官)お尋ねの事案につきましては、日本年金機構において、職員の端末が不正プログラムに感染した結果、同機構が保有している個人情報の一部が外部に流出したものと承知しております。現在、警視庁において所要の捜査を行っているところであります。
 本件は、サイバー攻撃によって年金に係る大量の個人情報が流出した重大な事案であり、警視庁において、全容解明に向けて捜査を徹底する方針であります
 なお、日本年金機構の職員を装って個人情報を聞き出そうとしたり、あるいは年金情報の削除を持ちかけるなどの不審電話も見られるところであります。昨日5時現在ということで、都道府県警察から報告があったものが43件に上っております。この種の事案に対しましても、厚生労働省及び日本年金機構と連携して、被害防止の徹底に努めてまいる所存であります。