国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成27年8月27日(木)12:01~12:05

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。委員は全員出席です。議題事項については、「平成28年度税制改正要望に係る事前評価」等について説明があり、原案どおり決定いたしました。その他、警察庁から報告事項について、報告がございました。以上です。

問 大臣にお尋ねします。平成28年度の警察庁の予算の概算要求がまとまりました。来年はサミットも控えています。現段階での大臣の所感をお願いします。

答  (大臣)平成28年度警察庁予算概算要求は、総額3,450億円であり、来年我が国で開催される伊勢志摩サミットで警戒警備に必要な経費として157億円を計上したほか、国際テロ情勢等を踏まえたテロ対策、サイバー犯罪・サイバー攻撃など、喫緊の治安対策に必要な経費を計上しているものと認識しております。また、地方警察官の増員については、994人の増員要求を行うこととしているところであります。極めて厳しい財政情勢の中でありますけれども、良好な治安を維持することは、国の社会経済活動・国民生活の基盤であることから、必要な予算が確保されるように、私といたしましても努力してまいりたいと考えております。

問  長官にお尋ねします。大阪で中学1年生の女子生徒、男子生徒が御遺体で見つかる事件がありました。地元のみならず、社会に衝撃を与えている事件ですけれども、府警は女子生徒に対しての死体遺棄の容疑で男を逮捕して捜査中ですが、まだまだ事件の経緯というのが解明されていない状況です。この事件についての捜査、それから併せて子供を守るというか、再発を防ぐという観点からも警察の対応についてお尋ねします。

答  (長官)お尋ねの件につきましては、8月13日の夜、大阪府高槻市内の駐車場において、粘着テープで両腕等が縛られた中学校1年生の少女の遺体が発見された事件で、8月21日、大阪府警察において、45歳の男を死体遺棄罪で逮捕するとともに、被害少女と同級生の少年の遺体を発見したものであります。
 本件は、中学生2名が被害に遭うという、誠に痛ましく、かつ、極めて残忍で凶悪な事件であり、大阪府警察において、事案の全容解明に向けて、所要の捜査を進めていくものと承知しております。
 また、被害者の中学生らは、深夜に街中をはいかいしていて被害に遭ったことがうかがわれることから、警察庁では、被害防止の観点から、8月21日、各都道府県警察に対して、少年に対する街頭補導活動の強化、学校等関係機関との連携強化、そして少年相談の充実強化について指示したところであります。