国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成27年10月6日(火)9:40~9:50

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   マレーシア及びシンガポール出張についてでございます。私、9月29日から10月2日にかけて、マレーシア及びシンガポールに出張いたしました。マレーシアにおいては、第7回ASEAN+3国際犯罪閣僚会議及び第2回日・ASEAN国際犯罪閣僚会議に出席いたしました。このうち、日・ASEANの会議においては、ブルネイ代表と共に、共同議長を務めました。
 両閣僚会議では、国際テロ、サイバー犯罪等の国境を越えた複雑な犯罪に関して、活発な意見交換がなされました。私は、これらの問題に加えまして、拉致問題について言及いたしまして、日本政府の取組を説明するとともに、この問題を解決するための関係各国との連携の必要性を訴えたところであります。
 続いてシンガポールにおいては、4月に開所いたしましたICPOシンガポール総局(IGCI)を訪問したほか、シンガポール警察、また交番等視察、意見交換を行いました。
 今回の訪問の成果も踏まえまして、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた治安対策等を見据えて、ASEAN各国との治安分野における一層の連携強化を図ってまいる所存であります。

問  明日、内閣改造がありまして、一つの節目となるわけですけれども、大臣がこれまでの任期を振り返って、特に拉致問題ですけれども、どのように総括されて、北朝鮮からの調査回答がないという難しい中で節目を迎えるわけですけれども、どのように受け止めていらっしゃるでしょうか。

答  国民の安全安心、また豊かな生活のために安倍内閣の一員として務めてまいっているわけですけれども、拉致問題に関しましては、日朝協議、長きにわたって閉ざされていた扉が開いたものの、特別調査委員会、1年以上経っても帰国に向けての誠実な報告が未だにないということは非常に遺憾であります。被害者そして御家族のことを思いますと、一日の猶予もないと考えております。「対話と圧力」、「行動対行動」の方針の下に、すべての被害者の救出、帰国に向けて不断の努力を重ねてまいって、結果を出していきたいと思います。