国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成27年10月8日(木)11:56~12:01

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   河野太郎でございます。第75代目の国家公安委員長を拝命することになりまして、昨日、認証されました。今日、私にとって初めての国家公安委員会の定例会議がございましたので、開催いたしました。警察行政の政治的中立並びに民主的運営を確保するため、委員の皆様方としっかりと取り組んでまいりたいと思っております。
 本日の国家公安委員会定例会議は、委員全員出席の下、議題事項につきましては、「不正競争防止法第三十五条第三項の規定に基づく司法警察員の指定に関する規則の制定」がございまして、説明どおり原案が決定いたしました。その他、警察庁から諸般にわたる報告事項がございました。私からは以上でございます。

問  大臣にお尋ねします。昨日の会見でも御発言がありましたが、バングラデシュで日本人が殺害される事件がありました。背景などまだ分からないことがたくさんありますが、現状の認識と、昨日も強調されていましたが国際テロに対する対策、今後のお考えについてお願いします。

答  (大臣)まだいろいろ精査が必要だと思いますけれども、少なくともイスラム国を名乗る犯行の疑いがあります。しっかりと警察庁では国際テロリズム対策課長を中心に情報収集をした上で、いろいろ判断をしていかなければいけないと思いますが、そういうことになれば、おそらくバングラデシュだけでなくて、いろいろな国でこうした事案が起きることも否めないわけでございますので、しっかり情報を取った上で、邦人の海外渡航について、外務省、その他と連携しながら、安全の確保に努めてまいりたいと思っております。

問  長官にお尋ねします。長野県飯田市で、一昨日ですけれども暴力団関係者が温泉施設で射殺される事件がありました。この関係者、山口組傘下の組から神戸山口組傘下の組員に移ろうとしたという報道もあるようですけれども、山口と神戸山口組の分裂問題が起きている中での事件ですけれども、対立抗争になるのではないかという懸念もあろうかと思います。この事件、どういうふうに見ていて、この事件を踏まえて対応についてお尋ねします。

答  (長官)御指摘の事件は、10月6日、長野県飯田市内の温泉施設において、暴力団関係者1名が射殺された事件であります。
 本件は、白昼、集客施設前で拳銃を発砲し、射殺するという極めて危険な犯行であり、市民に大きな不安を与えるものであります。現在、長野県警察において被疑者の早期検挙に向けた捜査を徹底しているところであります。
 本件の被疑者や発生原因については、現在捜査中でありますが、本件に関連して抗争事件が発生することも懸念されることから、警察庁では、即日、全国警察に対して、取締りや警戒の強化、関係情報の収集等について改めて指示したところであります。
 引き続き、取締りを徹底するとともに、対立抗争の危険から市民を守るべく、万全を尽くしていく方針であります。

問  大臣にお尋ねします。初めての国家公安委員会に出席した感想をお願いします。

答  (大臣)昨日の今日でいきなり国家公安委員会でございましたので、ちょっと緊張気味でございましたが、長谷川さんや北島さんあるいは川本さん、昔から顔なじみの方が大勢いらっしゃいましたので、いろいろ助けられながら無事に終わることができました。5人の委員の皆様には、少しいろいろな話をこれから直接伺って、公安委員会の運営について参考にさせていただきたいと思っておりますので、個別に少し時間をくださいというお願いをいたしましたが、非常に活発な御意見がいろいろ出て、非常にいいのではないかなと思いました。