国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成27年11月19日(木)11:38~11:42

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   国家公安委員会定例会議がございまして、議題は、「人事案件」について説明がありまして、原案どおり決定いたしました。その他、警察庁からの報告事項がございました。以上でございます。

問  大臣にお尋ねします。フランスであってはならない重大なテロ事件が発生しました。国内では、来年、伊勢志摩サミット、5年後、東京五輪と大きなイベントを抱えています。警察を管理するお立場として、テロ対策にどう対処していくのか所見をお願いします。

答  (大臣)大きくいくつかあると思いますが、まず一つは、国際的にきちんと連携してテロリストの入国を水際でしっかり防がなければいけないところがあると思います。これはアメリカとも条約を結びましたので、国際的な連携をしっかり強めていかなければいけないと思います。それから、我が国は銃器については、かなり規制をきちんとしておりますが、それを徹底していきたいと思っております。山口組の抗争みたいなところで銃器が流れ込まないとも限りませんから、そこは両面でしっかりやらなければいけないと思います。それから今回も爆弾が使われましたが、爆弾の原材料になるような化学物質を扱っている事業者に対しては、御協力をしっかりいただいて、おかしな動き等があれば御報告をいただくようなことにして、爆弾の原材料をしっかり抑えていきたいと思っております。それ以外にも訓練ですとか、資機材のグレードアップそうしたことも当然必要になってくると思いますが、まずはヒト、銃器、爆弾の原材料を入れないというところに力を注ぎたいと思います。これはどれも国際連携が必要になってくるものだと思いますので、そこはしっかりやってまいりたいと思います。

問  長官にお尋ねします。サイバー攻撃の踏み台に使われたというレンタルサーバを契約していた容疑で、警視庁が中国籍の男を逮捕したところです。法務省などのサイバー攻撃に使われたということですけれども、政府機関等へのサイバー攻撃が相次いでいる中ですが、この男、攻撃自体への関わりはまだ分からないと思いますけれども、今回の検挙についての所感をお聞かせください。

答  (長官)お尋ねの事件につきまして、警視庁の公安部が国内の官庁・企業等に対するサイバー攻撃事件を捜査する過程におきまして本件事実を認知いたしまして、捜査を行った結果、11月13日にレンタルサーバの契約に際し、虚偽の氏名、生年月日、住所等により会員登録し、私電磁的記録不正作出・同供用罪で中国籍の男を逮捕したものであります。
 被疑者は、約千台に及ぶレンタルサーバを第三者に再販し、使用していたもので、それらの一部が我が国に対するサイバー攻撃のインフラとして悪用されていたとみられるものであります。
 引き続き、警視庁において捜査を徹底して、事案の全容解明に努めていくものと承知しております。