国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成28年2月12日(金)9:01~9:11

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   軽井沢のスキーバスの事故を受けまして、国土交通省が安全対策の強化を検討しております。法令遵守の罰則の強化その他最低限の安全確保を担ってくれることになるだろうと思います。消費者庁もこの国交省の取組を注視してまいりたいと思っておりますが、もう一つ消費者庁では、消費者の皆様が安全なバスを選択しやすくする取組をやらなければいけないと思っております。今、国内旅行、海外旅行の際に、例えばホテルは三つ星ですとか、このクラスのホテルの中から選択しますみたいなことがパンフレットにはうたわれておりますが、バスについてそうした取組が、残念ながらないのが現実でございます。消費者がバス旅行を選択するときに、料金だけでなく、バスの安全性についても選択の重要な要素にしていただけるようにしていきたいと思っております。消費者庁は、貸切バスツアー、それに関する消費者の意識調査をやってまいりたいと思っておりますが、もう一つ、日本バス協会という民間の団体が、安全性評価の認定、セーフティバスマークというのを作っております。一つ星から三つ星まで、その企業の安全性に関する取組に応じて、一つ星から三つ星までのセーフティマークを発行して、それをバスに貼っていただく、そういう取組も行われております。これに限らず、そうしたバスの安全性について評価し、それを消費者の皆様にお知らせするという様々な取組を消費者庁はバックアップしてまいりたいと思っております。

問  スキーバスの事故についてなんですけれども、意識調査というのはいつ頃までに行うのかということと、三つ星の表示とかを検討するに当たって、何か検討会を開くとか、そういうことを考えているのでしょうか。

答  表示については、日本バス協会が以前から行っているものでございます。実はあまり意識されてこなかったのですが、日本バス協会がルールを定めて、安全性の評価認定というのをずっとやってきておりますので、こうしたものがありますよと、こうしたものを参考にバス旅行を選んでくださいというお知らせをしてまいりたい。これに限らず、こうした取組を後押しして、旅行に行くとき、少なくともホテルはどのクラスかというのは多くの方が気にされると思うのですが、バスについても料金だけでなく、バスの安全性はどのクラスなのかというのを気にしていただけるように、少し情報の伝達、広報を後押ししていきたいと思っております。実態調査、これはいつだろう。
 (事務方)今検討中でございますけれども、こういう事案ですので、できるだけ早く実施したいと思っております。
ということでございます。

問  安全性の評価というのは、例えばツアーの予約とかする際に、ネットとかにこのバスは三つ星ですよとか、そういうネットとかの表示を働き掛けていくような形でしょうか。

答  今、こうした旅行サイトを見ても、バスの安全性に関する情報というのはあまりないですよね。ホテルの部屋だと三つ星ですとか、何とかクラスですとか、こういうホテルの中からですという、そんな感じになっていくと、安全なバスを選ぼうというように、いいほうにサイクルが回るのではないのかなと。料金だけだとどうしても安いツアーということになって、なかなかバス会社も安全性に投資することができにくいという、逆のサイクルになってしまっているような気がいたしますが、消費者の皆様にこういう情報についても気をつけていただければ、バス会社はバスの安全性に投資をしっかりしていこう、それを消費者が見て、安全なバスを選ぼうといういいサイクルになったらいいなと思っております。

問  北朝鮮の関連なのですけれども、一昨日、大臣も御出席されたNSCで、日本の独自制裁が決まりました。日本が拉致問題を抱えているという事情がある中で、国連の決議よりも先に独自制裁という形になりますけれども、大臣のお考えをお願いします。

答  今度のミサイルの発射実験の強行は、我が国の安全保障上、極めて重大な挑発行為と言っても構わないと思っております。極めて遺憾だと思います。今回、新たに導入された制裁措置もありますが、こうした制裁の実効性をしっかり担保できるように、国家公安委員会委員長として、少なくとも違法行為については、厳格に断固これを取り締まれるようにやってまいりたいと思っております。