国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成28年3月25日(金)8:33~8:42

2 場所 官邸3階エントランスホールぶら下がり

3 概要   我が国の法令改正は、明治以来、伝統的に「甲を乙に改める」という、「改め文」方式でやっておりましたが、この「改め文」方式は改正後、どういう条文になっているかよく分からないとずっと思っておりましたので、法律、政令等はなかなか難しいのですけれども、省令などは所管大臣が決められるということでございますので、国家公安委員会委員長として、今回、国家公安委員会規則を「新旧対照表」方式で改めるということをやりました。官報にも掲載されておりますが、お手元に資料が配られているのではないかと思います。「改め文」方式の方が分かり易いという改正もありますが、「新旧対照表」方式も相当分かり易くなると思いますので、今日、閣議後の閣僚懇談会で、こうした改正のやり方があるよということを御紹介させていただきました。

問  警察関係になりますけれども、和歌山に住む日本人の男性がトルコの国境沿いで身柄を拘束され、国外退去となりました。シリアに入国しようとしたという疑いをかけられ、本人はそうではないというような話もしているそうですけれども、こうした事案についての御所見をお願いいたします。

答  20代の日本人がトルコ南部で、トルコ当局にいろいろと聞かれて、強制送還されたという事案でございます。この件については、個別の事案でもあり、プライバシーのこともあるので、私からはあまり申し上げるべきではないと思いますが、イスラム国のテロがヨーロッパで非常に大きな問題となっている今、サミットを直前に控え、警察としてはテロ対策に一層力を入れてまいりたいと思っております。

問  ベルギーのテロ事件を受けて、総理の方から閣議や閣議後の閣僚懇で、何か具体的にテロ対策について言及はありましたか。

答  事案を受けて、総理から様々な御指示はいただいておりますが、今日の閣議では特にそうしたことはございません。もう既に事案の発生後指示をいただいております。

問  改めてですけれども、具体的な対策強化について今検討されていますでしょうか。

答  関係情報機関等々としっかり情報交換をして、テロリストの入国は水際で食い止めるということを、入国管理局あるいは税関などと共同してしっかりやっていきたいと思います。