国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成28年7月15日(金)10:27~10:52

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   熊本地震発災から3か月を迎えました。改めてお亡くなりになった方の御冥福をお祈りするとともに、被災されている皆様にお見舞いを申し上げたいと思います。最大で避難者が18万人おりましたが、現在4,700人と、まだ4千人を超える方が避難所での生活を余儀なくされている状況でございます。公営住宅や借り上げ型の仮設住宅、あるいは建設型仮設住宅に入居を始めていただいておりますが、引き続き住まいの確保に全力を尽くしてまいりたいと思っております。罹災証明につきましては、一次調査についてはおおむね完了しております。二次調査に移行した分については、丁寧に説明をさせていただきながら実施をしておりますので、多少時間はかかるかと思いますが計画的に調査を進めていきたいと思っております。自治体からの応援職員の派遣についても引き続きしっかり行ってまいりたいと思っております。予備費に計上いたしました7千億円のうち現在までに1,823億円の使途を閣議決定したところでございます。産業の支援ですとか施設の復旧、熊本城の復旧を含む文化財の補修、その他しっかり用意ができたところからやってまいりたいと思っております。また、初期の対応がどうだったかという検討チームが官房長官の下で動いております。近日中に取りまとめが公表されると伺っておりますが、それをいただいて今度は防災のほうでしっかり検討したうえで防災基本計画の変更を必要ならば行ってまいりたいと思います。できることはすべてやるという総理の方針の下、熊本県や市町村としっかり意見交換をしながら復旧・復興に全力を挙げていきたいと思っております。
 公務員のゆう活の実施状況につきまして、7月6日に第1回目のフォローアップをやらせていただきました。本府省内部部局の職員4万5千人のうち、5割強の2万4千人が終業時刻を17時15分以前に設定し、17時15分までに帰ると設定したうちの8割弱がその時間に退庁しております。4万5千人のうち、9割弱が20時の消灯時間までに退庁しております。昨年の1回目のフォローアップと比べますと、昨年は国会開会中でしたから正確な比較にはなりませんが、ゆう活をやりますと言ってその時間に帰った人の割合が12%アップ、20時までの退庁の割合は昨年同様ということでございます。私自身も警察、消費者、防災、行革、国家公務員制度規制改革その他、私の担当する部局を2回ほど見回りさせていただきまして、1回目は20時の消灯時間に帰っているかどうか、2回目は17時15分の前にどれだけゆう活をしているかというのを見させていただきました。また、他の役所の状況も見なければいけないということで、財務省から視察をスタートさせましたが、かなり頑張ってくれていると思っております。ただ、水曜日はもともと定時退庁日でしたので、他の曜日もやっていただきたいと思いますし、フレックスタイムを使い始めてその分いろんなところへ積んで早く帰ろうということをやっている職員もおりますので、しっかりここはフォローアップをしていきたいと思っております。
 7月19日から27日まで、シンガポール、マレーシア、サウジアラビア、ヨルダンに出張いたします。シンガポールではRSAカンファレンスアジア太平洋に出席し、シンガポール内務省主催のサイバー犯罪に関するフォーラムにつきまして、サイバーセキュリティに係る日本警察の取組について発表し、サイバー犯罪関係者と意見交換してまいりたいと思っております。マレーシア、サウジアラビア、ヨルダンにつきましては、治安関係の閣僚その他と会談をしてテロ対策、それから国際組織犯罪対策について組織間の連携の強化に努めてまいりたいと思っております。