国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成28年7月29日(金)10:33~11:19

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   7月26日、相模原市の障害者支援施設において、19人が亡くなり、26人が負傷する事件が発生いたしました。何の罪もない多くの方々が犠牲となった大変痛ましく残忍な事件でもあり、亡くなられた方の御冥福をお祈り申し上げるとともに、御遺族にはお悔やみを申し上げたいと思います。また、負傷された方々にはお見舞いを申し上げたいと思います。
 今年2月、被疑者が衆議院議長公邸に手紙を送ったことなどから、関係機関とも連携し、措置入院等の措置が講じられてきたところでございますが、今回の事件の発生は誠に残念でございます。
 現在、神奈川県警において、逮捕した被疑者の動機や事件の背景を含め、この凄惨な事件の全容解明に向けて、捜査を推進しております。併せて、厚生労働省を中心とした福祉施設の安全確保の今後の取組に対しても、必要な協力をしてまいりたいと考えております。
 7月19日から27日までの日程で、シンガポール、マレーシア、サウジアラビア及びヨルダンに出張いたしました。シンガポールではRSAカンファレンスアジア太平洋に出席し、シンガポール内務省等主催のサイバー犯罪に関するフォーラムにおいて、サイバーセキュリティに係る日本警察の取組について発表し、官民連携の重要性等について各国との認識を共有することができました。マレーシアではノル・ジャズラン内務副大臣をはじめとする関係者、サウジアラビアではアフマド・ビン・ムハンマド・アッサーレム内務副大臣等の関係者、ヨルダンではサラーマ・ハンマード内務大臣等の関係者と会談し、国際テロ対策、国際組織犯罪対策における更なる連携強化について認識の共有をすることができました。
 本日の閣議におきまして、平成28年警察白書を配布いたしました。今年の白書では、「国際テロ対策」と題する特集を組んでおります。国際テロの情勢の推移や我が国に対する国際テロの脅威を概観するとともに、警察の取組、今後の展望について紹介してございます。