国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成28年9月9日(金)11:27~11:40

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   本日、北朝鮮付近を震源とする地震波が観測されました。過去の事例も踏まえれば、北朝鮮による核実験の可能性もあります。警察庁においても関連機関と連携して情報収集を行うとともに、都道府県警に対して政府関連施設を始めとする重要施設等の警戒警備の徹底及び情報収集の強化等を指示いたしました。この状況を踏まえまして、本日午後に予定しておりました成田国際空港への視察は中止といたします。

問 北朝鮮による核実験の可能性があるということですけれども、もし本当でしたら5回目ということになって安保理決議違反ということになると思うのですけれども、大臣としてのお受止めをお願いします。

答 この事案に対しての対応をどうするかということでございますが、本日午前9時30分頃、気象庁が北朝鮮付近を震源とする自然地震ではない可能性のある地震波を観測したところでございます。本件地震は過去の事例など踏まえると、北朝鮮による核実験の実施に伴い発生した可能性があると考えているところです。警察庁においては、既に警備局長を長とする北朝鮮情勢に関する警察庁対策本部を設置し、都道府県警察に対して、政府関連施設を始めとする重要施設等の警戒警備の徹底及び情報収集の強化等を指示するなど、対応に万全を期しているところでございます。警察においては、引き続き関係機関と連携し、北朝鮮情勢に関する情報収集の強化、また重要施設等の警戒警備に万全を期すよう指導してまいりたいと存じます。

問 先ほど、総理の方からはどのような指示がありましたでしょうか。

答 総理から御指示をいただいたのは、閣議の中では直接の御発言はありませんで、その後、今会議が開かれていると承知しております。官邸の対策室等が情報集約をしているところでございますけれども、政府としての受止めと、総理からの御指示の受止めでございますけれども、関係省庁においては緊張感を持って情報収集・分析に努めること、2つ目に国民に対して的確な情報提供を行うこと、3つ目に米国、韓国、中国及びロシアを始めとする関係諸国との連携を図ることという3点について指示があったところでございます。